2023年のハロウィンにちなんで開催された、ゴーストタイプのポケモンのみが使用できるシングルバトル大会です。
ハロウィンにちなんだ大会は6世代、7世代、8世代に続いて4回目。
なんかポケモンってクリスマスとか正月よりもよっぽどハロウィンを大事にしてる気がする。なんで……?
構築経緯
今大会で最初に目につくのはなんといってもヒスイゾロアークです。
一致ゴースト技でお互いの弱点を突き合う環境で、唯一のゴースト無効。
その上選出されていなくても特性のイリュージョンを警戒しなければならず、とりあえず構築に入れておけば間違いなさそうなポケモンです。
↓
ゾロアークに怯えなくていいポケモンを探したい。
ということで仲間大会でミカルゲを試してみることにしました。
相手からのゴースト技で弱点を突かれず、逆にこちらは一致悪技で攻撃できます。
さらに不意打ち、影打ちという2種類の先制技も完備で、広い対面に打ち勝つことができます。
最初の仲間大会ではミカルゲを軸にした対面構築を使用し、189人中2位という好成績でした。
幸先良し!
このままミカルゲを相棒として駆け上がるぞ!!
・・・
\ちょっとオタクくんの構築暗くなーい?笑/
ウェイ系が襲来しました。
このサーフゴーというポケモン、対面パに対して異様に強く、ミカルゲ、ミミッキュ、ゾロアークといった面々が軒並み悪だくみの起点にされます。
というかテラスタルからの電磁波自己再生で大抵のポケモンを起点にできる上、ゴーストタイプが得意な補助技も黄金の体で無効です。
種族値、技、特性、タイプすべてが高水準。
準備期間の大半はサーフゴーの対策に頭を悩ませ続けました。
同じくラウドボーンも辛いです。
黄金の体と天然の双方に一貫する対策がほとんどないのが厳しいです。
↓
ミカルゲを使う以上、サーフゴーを軽視するわけにはいきません。
とはいえ、この手の制限ルールで最も安定するのは対面パだと信じているので、対面パとしての体裁は崩したくない。
軸となる4匹は残しつつ、できるだけサーフゴーに強い形を目指します。
ハバタクカミは眼鏡+電気テラス、ミミッキュも剣舞+電気テラスとして電磁波サーフゴーに抗えるようにしました。
ミカルゲとゾロアークは一旦保留。
↓
目には目を、ということでサーフゴーを採用。
シンプルにめちゃくちゃ強いポケモンなので入れ得。
先に積んでおけばそのまま相手のサーフゴーを倒せます。
↓
まだまだ対サーフゴーが不十分なので、天然のラウドボーンを入れます。
この環境における悪だくみサーフゴー対策としては最高峰です。
↓
ラウドボーンの対策も必要なので、貰い火ソウブレイズを入れたい。
ラムを持つことで、毒菱を絡めた構築にも強くなります。
↓
7匹になっちゃった。
ミカルゲが抜けて完成。
あるある。
ミカルゲ、ほんとに強いポケモンではあるんですよ……
構築
電磁波サーフゴーのことを考えすぎた結果、電気テラスばっかりになりました。
とはいえ、基本的にはサーフゴーかソウブレイズをテラスさせます。
選出
基本選出:
対ラウドボーン:など
対毒菱:など
個別
サーフゴー
実数値:194-*-140-169-112-111
努力値:HP252防御196特攻4特防4素早さ52(ひかえめ)
やたら強いポケモン。
幅広い相手を対面から積みの起点にすることができ、そのまま全抜きまで狙えます。
いきなり先発に出して電磁波→悪だくみを狙っていました。
「対面のわからない先発でいきなり積もうとするのは博打では?」と思う人もいるかもしれません。
実際起点にできない相手もいるわけで、不安定といえば不安定です。
しかしモタモタしてると先に相手のサーフゴーに展開されて大打撃を受けるので、先手を打って積んでしまう方が却って勝ちやすい印象がありました。
他のポケモンで下準備しなくても自分で起点を作れるのはサーフゴーの強みでもあります。
あと、初手に出すとゾロアークを警戒させられたり。
全抜きまではできなかったとしても、相手のテラスを消費させられれば裏のゾロアークやミミッキュで詰めやすかったです。
結果的に初手テラス+ミミ+襷という対面パらしい形になりました。
ミミッキュ
実数値:131-142-100-*-125-162
努力値:攻撃252素早さ252HP4(ようき)
基本的には対面パとして戦っていきたいので採用しました。
ミミッキュがいればとりあえず対面パは成立すると思っています。テレビ特番における勝俣州和
ひねりのない技構成です。1対1の殴り合いに強い、いつものミミッキュ。
一番使いやすい型だと思いますが、この形だとゾロアークとの対面に勝てないのが残念なところです。
どうやら上位勢は草分けを採用していたようです。
前述の通り、電磁波サーフゴー対策の電気テラスとしました。
「サーフゴーを見ただけで選出できないのでは弱い⇒電気テラスにせざるを得ない」という理屈です。
……結果的にサーフゴー対面で電気テラスを使う場面は一切ありませんでした。
ノーマルのほうが良かった。
まあミミッキュを選出しやすくするお守りにはなりました。
ヒスイゾロアーク
実数値:131-152-80-145-72-178
努力値:攻撃252素早さ252HP4(せっかち)
↑呪い2回撃っても生存できるようにHP4振りしたけど、無振りミミッキュへのシャドーボールの乱数が大きく変わるのでC4振りのほうが良かったです
襷枠。
影打ち無効の高速ポケモンで、自身も影打ちを使えるので対面での殴り合いに強いです。
なんなら別にイリュージョンさせなくても強い。
ゴースト技が読める場面で後出しするのも強いです。
他の誰よりもサイクルしてました。こんな耐久なのに。
呪いはラウドボーンをはじめ、耐久ポケモンを流せる技です。
剣の舞か悪だくみに変えるとサーフゴーにある程度対抗できるようになりますが、終盤の詰めの場面で使いやすい呪いを優先しました。
ソウブレイズ
実数値:181-165-101-*-121-133
努力値:HP244攻撃36防御4特防4素早さ220(いじっぱり)
紆余曲折を経てサーフゴーが基本選出に入ったところ、ラウドボーンが重くなりました。
ということでラウドボーンを対策し返すためにソウブレイズを採用。
貰い火+ノーマルテラスで炎技とゴースト技をシャットアウトできます。
ただし、ノーマルテラスだけではこちらがラウドボーンを突破するのも困難です。
TODできる場面ならいいのですが、怠けるで粘られながらの大地の力やテラバースト、ゴツメダメージで押し負けることもあります。
そこで挑発を採用しました。
怠けるや欠伸、のろいを封じることで、安定してラウドボーンを処理することができます。
挑発を見せるまでは有利不利が微妙で交代されづらいので、しばらく挑発を隠して剣舞を積んでから突破する流れがオシャレでした。
ラムは欠伸に対する保障になるほか、ゲンガーの毒菱から展開してくる構築にも強くなります。
採用当初はどちらかというと毒菱パ対策として考えていました。
ハバタクカミ
実数値:143-*-107-163-156-183
努力値:HP100防御252特攻60特防4素早さ92(おくびょう)
試運転時は襷やらカシブやら諸々持ち替えていたのですが、最終的には眼鏡で落ち着きました。
ゾロアークとゲンガーのいる激戦区を抜ける素早さから、高火力を押し付けます。
行動保障が無いのでメインの選出には絡まなかったですが、サーフゴーを出しづらいとき(対ラウドボーン入り)に先発で出していました。
受からない高火力で強引に相手と刺し違えて、残数を減らしてからソウブレイズとラウドボーンの戦いに持ち込む役目でした。
耐久調整は何も考えずBに252振り、HPを16n-1にしましたが、後で計算したらA252振りゾロアークのはたきおとす+影うちをちょうど確定耐えする数値となっていました。
偶然です。俺たちは雰囲気で努力値を振っている。
ラウドボーン
実数値:179-*-120-162-96-129
努力値:特攻252素早さ252特防4(おくびょう)
変な構成なので目を引くかもしれませんが、ほぼ出しませんでした。
バトン構築に対して出したことがあるくらいでしょうか。
シングルバトルはできるだけ変わった型のポケモンを使った方が強いという信念で怠ける型を避け、ぶっつけ本番で投入しました。
なおさら出しづらくなっただけでした。
見せポケとしては最もサーフゴーを牽制できるポケモンだと思うので、それだけでも仕事はしていたと思います。
ただ構築全体でイダイトウがめちゃんこ重いので、その対策ポケモンを入れたほうが良かったかもしれません。
戦績
レート1837、最終8位でした!
1桁順位を達成できて嬉しいです。本当に嬉しい。すごく。
今回大勝できた要因は、
①サフゴミミ襷選出のパワーが高く、大会の序盤~中盤をゴリ押しで突破できたこと
②サーフゴー対策をさらに対策し返せたこと
の2点だと思います。
レート1700くらいまではサーフゴーのゴリ押しで駆け上がれましたが、そこから先はラウドボーンでサーフゴーを倒してきた猛者達との戦いになります。
そこで止まらずに、ソウブレイズでさらに勝ちを重ねられたのが大きかったです。
この「強力な基本選出+対策への対策」という形は今後の大会でも意識していきたいです。言うは易しではありますが。
細かい部分では、前述したソウブレイズの挑発が大正解でした。
エントリー寸前までインファイトと悩んでいたのですが、挑発にしたお陰で高レート帯のラウドボーンの大群に打ち勝つことができました。
この選択ひとつで順位が2桁上がったと思います。
ということで今回は大満足の結果でした。
ここまで来たからにはさらに上、1位を狙っていきたいです。
これからも頑張ります!
♨おわり♨
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