構築
みなとみらいで雨滅びオフ、第2回トリプルバトルグランプリシリーズ本戦で使用した構築です。
『強いポケモンで勝つ』ことがコンセプト。
すなわち、6世代トリプル屈指の強ポケモンであるメガガルーラとニンフィアを他のポケモンで手厚くサポートし、高火力を押し付け続けて勝つことを狙います。
『ガルーラで勝つ』『ニンフィアで勝つ』というのは当たり前すぎて、軸として考えてみると意外と開拓の余地が残っているかもしれない。
ガルニンフのサポート役として、
この指止まれとフレンドガードで単体技、範囲技の双方から味方を守れるピッピ
怒りの粉で攻撃を吸いながら、キノコのほうしで相手を止められるモロバレル
威嚇で攻撃を下げ、とんぼ返りで対面操作できる霊獣ランドロス
猫騙し要員で、鋼や氷に強く出られるハリテヤマ
を選定。
何重にもニンフィアを守りながら眼鏡ハイパーボイスで荒らしまわり、終盤はグロパンガルーラで制圧します。
耐久面をしっかり固めているので、素早さ操作合戦や天候合戦に無理に付き合う必要がないことが強み。
(とかなんとか偉そうなこと言っていますが、先日使ったフレガいっぱい構築を弄り倒していたらこうなっただけです)
個別
ピッピ
実数値:175-*-78-*-121-36
努力値:HP236防御76特防196(なまいき最遅)
構築の司令塔。
フレンドガードとこの指とまれ、守るで相手の攻撃を阻害し、横取りで補助技を阻害。相手の思うように試合を運ばせないのが仕事です。
この指とまれがあると、エルテラはじめ味方殴り系のギミックに耐性がつくのも偉い。
横取りも優秀で、「ワイドガードを奪ってニンフィアのハイボを通す」「追い風を奪ってガルーラやランドの攻撃を先制で通す」「神秘の守りを奪ってバレルの胞子を通す」といった幅広い用途で味方をサポートし、間接的に相手に触れていくことができます。
手助けも火力を底上げし、相手の想定を崩せる技ではあります。
ただこの構築だと、一番手助けしたいニンフィアと両端に分かれやすく、使いどころは多くありませんでした。
グランプリシリーズ本戦ではドーブルに少しでも厚くしたかったので、神秘の守りに変更していました。後攻なのでおすすめはしません。
モロバレル
実数値:221-*-103-105-132-31
努力値:HP252防御100特防156(なまいき最遅)
ピッピと並び、2重の防御を実現。
「フレガ解除のためピッピを倒すには、まずバレルを倒さなければならず、そのバレルもフレガで守られている」という強固なセキュリティでアタッカーを守ります。
2匹が攻撃を引き寄せている間にニンフィアがハイパーボイスし続け、相手を荒らすのが基本的な序盤戦の狙いになります。
ピッピのサポートのもと、キノコのほうしをばら撒くのも強力。
攻撃を引き寄せずとも、能動的に相手を止められます。
ニンフィア
実数値:191-*-88-176-150-91
努力値:HP164防御20特攻240素早さ84(ひかえめ)
説明不要、トリプルの範囲アタッカー筆頭です。
高火力、命中安定、威力安定、高い一貫性の範囲技を非メガで振り回すことができます。
構築の構造上、ピッピとバレルが盤面を埋めるので火力面に不安が出るのですが、その点ニンフィアはアタッカー1匹でもいいと思わせてくれるような破壊力があります。
鋼相手でもハイボを押し続けてゴリ押すことも。
耐久面も、元々定評がある特殊耐久はフレガで強化され盤石、物理面もフレガに威嚇を重ねられるのでカバー可能です。
ひたすら眼鏡ハイボを連打できます。
ガルーラ
実数値:207-165-121-*-129-144(メガ時)
努力値:HP212攻撃36防御4特防68素早さ188(いじっぱり)
範囲高火力の代表格であるニンフィアに対し、単体高火力の代表格であるメガガルーラ。
対戦の後半で登場させてグロパン不意打ちで詰めても良し、序盤から出して手厚くサポートを受けながら積んでも良しです。
捨て身型と比べると瞬間火力は出ませんが、別にその辺の鉢巻ポケモンくらいのパワーはあります。
ニンフィアと比較して、
物理攻撃⇔特殊攻撃
単体技⇔範囲技
積み技⇔即時火力
と、性質が対照的。一貫した対策を取らせません。
霊獣ランドロス
実数値:165-216-110-*-110-143
努力値:攻撃252素早さ252HP4(いじっぱり)
普通のランド。高種族値の威嚇枠です。
初手中央とんぼ返りからモロバレルを出すのが黄金ムーブ。
場を離れても効果が残る威嚇により、ニンフィアの守りをさらに強く固めます。
構築が低速寄りなため、高速枠としてスカーフでの採用。
ドーブルやガルーラの対応ルートが増やせます。
他に浮いているポケモンもいないので、地震を撃ちづらいのが悩みどころ。
地震を切って叩き落とすを入れ、不一致技4つでの採用にするか真剣に悩みました。
というか今でもそっちのほうがいいような気がしています。
地震が撃ちづらい都合、終盤は雪崩をよく撃つことになります。
ここで怯みを狙えるのも強いところです。これはまじでめっちゃ怯ませます。すまん。
ハリテヤマ
実数値:219-187-98-*-97-49
努力値:攻撃236防御140特防132(いじっぱり最遅)
ここまで5匹の並びで、以下の要素が気になります。
・氷に弱い
・鋼(ギルガルド)に弱い
・毒に弱い(けどこれは別にいいか……)
・催眠(ドーブル)に厚くしたい
・ヒードラン入れると雨に弱くなる
ここを補えるポケモンを考えましたが、どうしたらいいか全然わからなかったのでTwitterで募集しました。
募:トリプル用ポケモンの案
— かすてぃら (@kstir_z) 2024年1月21日
①催眠(ドーブル)に強くて
②水(雨)に強くて
③氷弱点じゃなくて
④ギルガルドに強くて
⑤格闘と鋼に弱くなくて
⑥火力と耐久が低くないポケモン
(上ほど重視)
出:感謝
集まったのが以下。
ギャラドス@ラム
マンタイン@ラム
ドククラゲ
マリルリ
ラム電磁波イカサマウォッシュロトム
瞑想ねむカゴスイクン
火炎玉ふしぎなウロコミロカロス
エレキブル
ハリテヤマ
ドクロッグ
ジバコイル
挑発イカサマ最速マルマイン
輝石ヤルキモノ
はやおきイカサマ輝石コノハナ←天才すぎる
他の5匹を出さずに募集したので持ち物の重複こそありますが、たくさんの案をいただきました。ありがとうございました。
上記の中から、猫騙しで周囲のサポートができ、高耐久高火力で汎用性のあるハリテヤマを暫定で選択。
氷と鋼に強く、きっちりギルガルドにまで打点があるのが優秀です。
フェイントもあるのでニンフィアとの相性も◎。
選出
○基本選出
先発: / 控え:
○ランドを動かしづらそうなとき(雨とか負けん気とか)
先発: / 控え:
先発: / 控え:
○ニンフィアを大事にするとき
先発: / 控え:
○ドーブルが嫌すぎるとき
先発: / 控え:
まとめ
目新しい技の採用やギミックは特にないですが、『ガルニンフを守って勝つ』という方針に沿って構築をまとめられました。
交換するほど有効に使える再生力と猫騙し、また繰り出すだけで効果を発揮する威嚇とフレンドガードと、サイクル向きのポケモンが揃っているのがお気に入りポイントです。
サイクルでじっくり戦っても良し、ひたすらゴリ押ししても良し。
耐久方面を固めることで、地に足のついた対戦ができました。
残数を残しやすいので、リーグ戦で有利な構築だと思います。
一方、欠点としては、単タイプが多くて耐性面の穴があること。
ピッピとニンフィアに刺さる鋼は対策したものの、今度は飛行がかなり重くなっています。ある程度の攻撃は耐久の高さやこの指で受け止めるコンセプトではありますが。
フェアリーや水の範囲技を受けきれないこともしばしば。
戦績としては、雨滅びオフはブロック2位(テスト結果が悪くてブロック抜け1名だったこともあり予選落ち)、グランプリシリーズ本戦3位(残数が多かったため)でした。
いい成績だとは思いますが、あと一歩上に行きたかった感じがあります。
もう少し課題の残る構築ですが、今後のオフ会や、ORASのリマスターが発売されてオンラインの6世代トリプルが復活したときに完成させられればいいなと思います。
トリプルバトルは終わらない!
♨記事はおわり♨