……失礼、動物園から逃げ出したゴリラのようなものが映ってしまいましたが、れっきとしたポケモンのキャラクターです。
SVで新登場のゴリラポケモンという意味ではなく、彼は『ポケモンコロシアム』に登場するトレーナー、ダキム。
■ダキムとは
ダキムさま、だ。豚が・・・(言ってない)
ダキムはオーレ地方の悪の組織『シャドー』の幹部の一人。
唯一神ことダークエンテイを使うことで有名。味方の地震で倒れるあのエンテイ
そのパワフルな見た目に違わず暴力的な性格で、なんと作中でポケモンバトルを拒否してトレーナーを殴り倒すシーンまで存在する剛の者。
しかし、いざバトルとなれば【地震+守る】【地震+浮遊】【日本晴れ+ソーラービーム】といった理知的な戦法を使いこなす側面もある。
特にあえて味方を巻き込んで攻撃するという戦術は、現代のトリプルバトルにも影響を与えている。きっとおそらくたぶん
そんなギミック構築の祖とも言えるダキムに敬意を表し、今回ダキムのなりきり構築を使用した。
■ダキムの構築
何事も暴力で解決するのが一番だ(言ってない)
(先発/控え)
ダキム本人が作中で使用した戦術を踏襲し、バクーダの地震を中心とした構築。
全体攻撃の威力が減衰しなかった3世代では現在(6世代)より遥かに地震が強かったが、それはさておき。
ダキムらしい、破壊力のある構築を目指した。
日本晴れから攻めていくプランも取れる。これも原作のダキムをリスペクトしている。
■ダキムの個別解説
やはり暴力‥‥!! 暴力は全てを解決する‥‥!!(言ってない)
〇バクーダ
実数値:159-167-109-*-95-40
努力値:HP108攻撃252防御148(ゆうかん最遅)
構築の軸。怒りのつぼでの攻撃MAX地震で全てを解決する。
メガバクーダとどちらにするか迷ったけど、メガバクーダはニンフィアなりブルンゲルなり、相方となる非メガ範囲打点が必要な気がする。
ということで単身で相手を殲滅できるツボバクーダとした。
基本的にはバクーダを通すことに全力を尽くす。
〇フライゴン
実数値:187-94-125-*-119-120
努力値:HP252防御108特防148(わんぱく)
気合溜めからの確定急所フェイントでバクーダのツボを起動する。(フライゴンでのツボ起動はBV鑑賞会で学んだ)
トリルと並行して気合を溜め、バクーダ着地まで生き残らなきゃいけないので、某マークーダと比べるとかなり手間がかかる。
「ポケモン対戦やっててこんなにカモネギを使いたくなることあるんだ」とは思ったけど、まあツボを突けるだけ良しとする。
レベル50だけあってステータスはまとも。耐久に全振りすることで、メガガルーラの捨て身や持ち物無しニンフィアのハイパーボイスを耐えるくらいにはなる。
気合溜め後はどの技も確定急所になるので、流星群の能力低下を無視して連打することもできる。
ただC無振りではどうせ火力に期待できないので切り、ヘルガーとエンテイの補助として日本晴れを搭載した。
というか構築に炎地面岩しかいないので水の通りがヤバい。
〇ソルロック
実数値:175-115-105-*-117-103
努力値:HP236特防172素早さ100(しんちょう)
トリックルーム要員。
ネンドール共々浮遊で地震が当たらず、バクーダと好相性。
原作時点でこの組み合わせが主軸になっているので組みやすかった。
……まあすぐ爆発するので関係ないけど。
スキルスワップはニンフィア対策に仕込んだ秘技で、フェアリースキンを消すことでなんとかフライゴンを生存させる。
ニンフィアがふわふわ浮き始めて地震が通らなくなるが、最早そんなことは気にしていられない。
フライゴンが構築の生命線なので死守しないといけない。
〇ネンドール
実数値:167-*-138-*-176-72
努力値:HP252防御100特防156(なまいき最遅)
猫騙しを覚えるポケモンが使えない。
威力40の軟弱な技よりも地震のほうが強いのは明らかだとダキム様はお考えなのかもしれない。
ともあれ、猫騙しもこの指もファスガもないのでトリルのサポートが困難。
それでもなんとしてもトリルを決めないと対戦にならない。ということでトリル要員を2体並べて無理くり通す。
封印を仕込むことでトリル返しを防げるし、守るでの時間稼ぎも許さない。
先発に補助しかできない置物(浮いてるが)が3匹並ぶけど、バクーダの攻撃が4倍になるので4匹分の攻撃ができ、差し引き補助3匹分丸々お得という計算が成り立つ。
ダキム様は算術もお得意なのである。
〇エンテイ
実数値:207-158-105-*-95-159
努力値:HP132攻撃180素早さ196(ようき)
自己暗示でバクーダの攻撃アップを継ぐ。
トリルを凌がれた場合の第2の勝ち筋になってほしい。風船を持つことで、バクーダの地震で攻撃しながら暗示できる。なお重力
正直ダキムになりきる上で外すわけにはいかないので入っているという要素も否めない。
ダキムといえば味方の地震に巻き込まれて倒れるエンテイなので……。
暗示要員としてはメタングでもよかったかもしれない。メタングは範囲技(雪崩地震)、先制技(バレパン)を覚えるところが優秀。
エンテイは奇石じゃなくても耐久があるところが強み。
神速覚えさせる気マンマンで厳選してたのはナイショ。
〇ヘルガー
実数値:151-99-110-211-110-167(メガ後)
努力値:特攻252素早さ252HP4(ひかえめ)
残ったポケモンのうち、フェイントか横取りでワイガを対策できるのがヘルガーだけだったので自動的に採用。
メガ枠も余っているのでちょうどいい。ツボが不発でも自ら相手を倒しにいくプランを取れる。
ポケモンコロシアムといえばダークポケモンだが、ヘルガーは分類がダークポケモンである。
■ダキム反省会
ジャングル チカラ スベテ!(言ってない)
大変悲しくなる勝率だった。
よって以下反省会。
トリックルームはだいたい成功するけど、何割かはツボの起動を防がれる。
そもそも起動したところで相手の鈍足ポケモンや先制技に簡単で止められる。
妨害に対する耐性が皆無。
猫騙しもファスガもないのにギミックに全振りしようというのは無理がありすぎた。
ダキム本人の構築からして、1ターン目から高火力範囲技でどんどん殴れる脳筋シンプルで防ぎづらいところが強みなのであって。
手数をかけてギミックを成立させようというのはちょっと違った。
ダキムを履き違えていたと言わざるを得ない。
真の意味でダキムになりきれていなかった。
ということで、初のなりきり構築は洗礼を浴びる結果となってしまった。
なんとも悲しいが、ダキムパはまだまだ伸びしろがある。
作中での対戦回数が多い上、序盤から手持ちが多いので選べるポケモンの幅が広い。
↑ダキムファミリーの皆さん
S操作や晴れ程度のシンプル補助に留めて高火力を押し付けていくような、ダキムらしい構築でリベンジしたい。
世の中、単純な構造の物のほうが得てして強度が高いのである。
そしてなによりダキムへの理解を深める必要がある。なりきりには愛が不可欠。
以上、ダキム反省会でした。
↑退場時には自らバトル山の谷底へ飛び降りて逃走という驚愕のフィジカルを披露する。やっぱりゴリラでは?
♨おわり♨
■BV
噛み合いが良ければグッドスタッフ相手でも押し切れる馬力もあるっちゃある。
果たしてエンテイは地震に巻き込まれてしまうのか……!?
リベンジ編→ダキム(2回目)【ORASトリプル】