かすてぃらいぶらりー

かすてぃら(@kstir_z)が構築記事を書きます。

悪ワルビビート【スター団チャレンジ/最終59位】

公式インターネット大会「スター団チャレンジ」に参加しました。
SV作中でスター団のボスが使用するポケモンだけが使えるシングルバトルです。


ど真ん中に鎮座するコマタナくん

 

そして特殊ルールがもう1つ。
ブロロロームを必ず選出する必要があります。

今回使えるポケモンの中では悪くない性能ではあるのですが、確定選出ともなればメタの嵐となることは必然。

ブロロロームをいかに活かせるか、少なくともお荷物にしないかが問われるルールです。

 

簡単な環境紹介

使用率ランキング:

もう少し詳しく見る場合はここを押してください

選出を強いられる車。カモにされがちなものの、種族値(80-119-90-54-67-90)は悪くない上、ギアチェンジが強力。
環境の中心。ビルドレ憤怒が普通に超つよい。コノヨザル対策から考察がスタートする。電気玉投げつけるステロ命がけ型も増加傾向。
水+フェアリーが偉い。なんだかんだ腹太鼓が止まらない。
ブロロロームやコノヨザルを抜ける素早さから、通りのいい地震やはたき落とすを押し付けることができる。威嚇も自信過剰も強い。スケイルショットも。
物理ポケモンばかりの環境で、襷+砕ける鎧の対面性能が非常に高い。サイコフィールド+ワイドフォース。メテオビーム。
弱点はメジャーなものの、数値が強すぎる。ステロ命がけコノヨザル+総大将ドドゲザン構築が強い。
環境最速のS95族で、合計種族値も最高。威嚇やら神速やら、全体的に偉い。一時期ものまねハーブが流行っていた印象。
貴重な高耐久ポケモン。警戒していないと詰む。サイクルを回せる相方の不在が痛いか。
環境最速のSから悪だくみの火力を押し付ける。道連れやカウンターも可能。普段の印象よりかなり強いです。

 

ざっくり言うと、対面構築が自然に組みやすい環境です。
受け回せるポケモンが少なく、正面から殴り合う対戦になりがち。
クレッフィで起点を作って積む構築も組めますが、対面パ相手に数的不利を取るので、立ち位置は良くなさそうです。
(このブログでは『シングルバトルは 対面構築>起点構築>受け回し>対面構築 の三すくみ』という説を信奉している)

 

構築


基本選出:
サブ選出:

コンセプト:ワルビアルを通す

鉢巻ワルビアルの火力を押し付けて勝つことをメインの勝ち筋としています。
この環境において素早さ92族からの鉢巻き悪テラス叩き落とすは非常に強力。
相方はドヒドイデワルビアルからの安全な交代先であり、最終的にワルビアルを一貫させるために相手にダメージを蓄積させるポケモンです。
ドヒドイデで詰ませる」のではなく、ワルビアルを通すためにドヒドイデで相手を削る」ことがミソ。
先発には様子見でを出します。
広い相手と戦えるように、対面性能の高いAS風船型をベースに毒々+身代わりを仕込んでいます。ハイブリッド車

 

ポイント①:コノヨザル不採用

9割方の構築に入っている最強ポケモンコノヨザルですが、この構築では採用しませんでした。
誰も彼もがコノヨザルを対策しており、うまく通すのはなかなか難易度が高いと思ったからです。
少なくとも、ビルドアップを積むエース運用では使いたくなかったです。

それでも見せポケとしては必須かとも考えましたが、『ほとんどの構築に入っている=常時コノヨザルと対戦する前提で構築が組まれている=逆に見せ合い画面で影響力が無いのでは?という理屈で思い切って抜きました。
誰も選出画面のコノヨザルを見ていない説。

 

ポイント②:積み技少なめ

腹太鼓、ビルドアップ、剣の舞など積み技が強いポケモンが多く、特にアチェンジはブロロロームの生命線とも言える技ですが、この構築ではほとんど採用しませんでした。
これはものまねハーブを意識してのことです。
事前の仲間大会でものまねハーブが流行っており、こちらの積み技を逆利用されがちでした。

また先ほど触れたように対面構築が組みやすく、無理に積んでいくよりは殴り続けた方が得をしやすかったと思います。

 

ポイント③:↑なんかそれっぽいこと言ってるけど

本当は仲間大会で相手に使われて強かった構築をパクってるだけです。
みんなポケモン上手いからな。自分だけで考えるよりずっと良いんですわ。

 

個別

ブロロローム


実数値:155-171-111-*-87-156
努力値:攻撃252素早さ252防御4(ようき)

勝手に出てくる車。

ミラーに強くて使い勝手がいいAS風船型と、コノヨザルやグレンアルマに抗える可能性のある毒みが型の中間です。
コノヨザルとは同速なので不安はありましたが、対面した試合はほぼ全て毒を盛り、ドヒドイデと協力して倒してくれました。
挑発ではなくビルドアップから入るコノヨザルが多かったです。(挑発を撃って先制でギアチェンジされると裏目

 

普通にまあまあ殴り合いが強い上、攻撃して倒すのが難しい相手を毒で封殺することもでき、先発で広い相手と渡り合ってくれました。
お荷物にはならず、十分な戦力でした。和解できてよかった。

 

ワルビアル


実数値:171-169-100-*-90-158
努力値:攻撃252素早さ252HP4(ようき)

構築のエース。
ブロロロームやコノヨザルのいるS種族値90ラインを抜ける素早さから、一貫性の高い鉢巻叩き落とすを押し付けるのが非常に強力。
威嚇を盾に1回、死に出しでもう1回繰り出して相手を崩します。

地震は環境的に一貫しやすく強いですが、反面、風船や飛行テラスに常に怯えることになります。
どちらかといえば地震の圧力で無駄テラスを強要できるところが偉いポイント。

 

イカサマは威嚇とアンチシナジーではありますが、ビルドアップコノヨザルや剣舞ドドゲザン(テラス後)への大きな打点になります。
負けん気を逆用できることもあり、そういう点では好相性です。
悪テラス時には鉢巻イカサマでA+1,B+0のコノヨザルを確定1発、(等倍なら)A+1ドドゲザンも倒せます
ちょっと流行っていた総大将ドドゲザン構築の対処ルートになり、便利でした。

 

ドヒドイデ


実数値:157-*-220-74-165-57
努力値:HP252防御220特攻4特防20素早さ12(ずぶとい)

ワルビアルの相方。
こだわりを解除しながら格闘や水、フェアリーなど痛い攻撃を引き受け、まとわりつくでダメージを稼いでくれます。
反対に、ドヒドイデに撃たれやすい挑発や不一致地面技、エスパー技や電気技に対してワルビアルの繰り出しを狙えます。

 

先ほども少し触れましたが、「ドヒドイデで詰ませる」ことよりもワルビアルを通すためにドヒドイデで相手を削る」ことを意識していました。
ドヒドイデは使い捨ててでもワルビアルの射程圏内に相手を入れることを考えます。
最終的にワルビアルで相手を全員倒せるのであれば、極論自己再生は1回も押さなくていいです。

技構成も、単体としての性能が高くなる毒々や鉄壁より、起点回避の黒い霧や波乗りを優先しました。
ワルビアル詰めの方針が立てやすくなります。

ドヒドイデの動かし方をうまく掴めたことで、対戦全体の流れがイメージしやすかったです。
(まあ結局まとわりつく再生してるだけという話もありますが)

 

順当にドヒドイデで耐久してもいいです。ワルビアルで相手を崩してからドヒドイデで詰ませるなど。
ブロロロームの毒々との相性も良し。

 

ウインディ


実数値:165-162-101-108-100-161
努力値:攻撃252素早さ252防御4(ようき)

大体の相手にはで出しますが、苦手なポケモンが多い構築、特にヘルガーウインディが居て初手ブロロロームが即死しそうなときには別選出を検討します。お祈りで基本選出で行くことも多い

そういう場合に初手に投げるのがこちらのウインディ
高い種族値、威嚇、神速で広い範囲と殴り合える優秀なポケモンです。

 

ワルビアルマリルリには不利ですが、鬼火でとりあえず誤魔化せます。
また、ものまねハーブはギアチェンジや腹太鼓の対策になる他、コノヨザルの負けん気をコピーするとフレアドライブでH252振りまで確定1発にできます。
(テラスを切られたり、そもそも精神力だったりでアテにはできませんが)

 

熱砂の大地がおしゃれポイントで、グレンアルマの砕ける鎧を発動せずに削ることができるほか、ウインディコータスへの打点になります。
とはいえ、所詮はC下降補正無振りの不一致特殊技。ダメージは本当に最低限です。
目安としては、威嚇を受けたAとCが同値です。
ぶっちゃけ地団駄で良かった気がする。

 

マリルリ


実数値:188-112-101-72-101-89
努力値:HP100攻撃252防御4特防4素早さ148(いじっぱり)

ヘルガーウインディに強いことが採用理由。
一応ワルビアルも。グレンアルマは怪しい。

電気テラバを採用することで、ドヒドイデを見ても選出をためらわずに済みます。
環境に多いテラスタイプが飛行、悪、炎、水、地面なので、フェアリー+水+電気で全部弱点を突けます。
ステータスは特性込みでも足りないですが、高い対面性能を見せてくれました。

 

毒技のあるブロロロームは苦手なのが玉に瑕。
とはいえ、神秘の雫アクアブレイクアクアジェットでASベースのブロロロームを倒すことができます。

ヘルガー


実数値:151-*-70-162-100-161
努力値:特攻252素早さ252HP4(おくびょう)

このポケモンは本当に強いです。
高速かつ火力の安定したアタッカーで、悪巧みやカウンター、道連れといった小技も充実。怯みでの運勝ちも狙えます。
このルールにおけるパオジアンだと思ってもらって問題ありません。

一時期愛用していましたが、良い感じの並びをまとめられず、本戦では1回しか選出しませんでした。
(最終盤の44戦目で急に選出し、ヘルガーとは関係なく負けた)

 

選出こそ少なかったですが、グレンアルマの選出抑制や、相手にステロを優先させるというような見せ合い画面からの圧力で貢献してくれたと思います。
これはヘルガーにしかできない仕事。

 

まとめ

最終レート1736、59位でした!


最高1799.786←四捨五入で1800でもよくないか?

ブルーベリープロローグと竜王戦以来、約1年ぶりの特殊ルール大会でしたが、2桁に乗せることができました。

 

構築で満足しているところは以下。
①鉢巻き悪テラスワルビアル
→多くのポケモンを圧倒できる叩き落とすと、ビルドアップコノヨザルや剣の舞ドドゲザンへの切り返しとなるイカサマという2つの攻撃手段が強力でした。
②AS毒みがブロロローム
→毒をばら撒き、コノヨザルの処理をかなり楽にしてくれました。それでいてミラーにも強く、広い場面で活躍してくれました。
ドヒドイデの解釈
→「ワルビアルを通すための削り役」としてドヒドイデを捉えられたことで、対戦中の道筋が立てやすかったです。ワルビアルを強く使えました。

 

基本選出以外の部分をもう少し仕上げたかったという気持ちはありますが、おおむね満足する構築にはできました。

 

ということで、スター団チャレンジでした。
久々の特殊ルール大会、やはり最高ですね。
練習会ではなかなか勝てず苦戦しましたが、最終的には愛着の持てる構築を組めました。
大会が終わったとき、構築が作品として思い出に残る感じがいいですよね……。
↑仲間大会でパクりまくったとか書いてたやつの感想か?

 

ともあれ次回大会も楽しみにしています。
毎月なにかしら開催してほしい。

♨おわり♨
♨お疲れさまでスター♨