かすてぃらいぶらりー

かすてぃら(@kstir_z)が構築記事を書きます。

カメドーマンダ【ORASトリプル】

構築

2025/11/2のトリプルたかオフ#3で優勝した構築です。

 

【コンセプト】
メガボーマンダ最速カメックスドーブルで初動の有利を取る

 

 

構築経緯

序盤戦に強い構築を使いたい、というところからスタート。

というのは、私が対戦序盤を苦手にしているからです。
何したらいいかわからん。
構築のほうで初手の動きを強くしておきたいです。

そもそもポケモンというゲーム自体、残数が多い側が立ち回りの幅も広く、戦いやすいです。
早くに優勢となれば、有利を使って有利を作る雪だるま式のゲーム展開も見込めます。

序盤にアドバンテージを取るポケモンとして、メガボーマンダを軸に選択。
優秀なステータスと耐性・威嚇で幅広い相手と撃ち合えます。
殴っても良し、追い風しても良しと、先発適正が高いです。

初動を安定させるために、猫騙し要員は欲しいです。
もっと言えば、ドーブルより速いことを条件としたい。

今回はカメックスを選択しました。非メガカメックスです。
ドーブルより速い猫騙しの中では安定した耐久・耐性。
しおふきという強力な範囲打点を持つことも強みです。

マンダ+カメで重いニンフィアに対して圧力をかけられること、加えて初動での汎用性からドーブルを採用。
ドーブル猫騙しでカメックスの潮吹きを通すことも、カメックス猫騙しでドーブルダークホールを通すことも可能。
味方を動かすためのサポートでありつつ、自身が勝ち筋にもなれます。

まだニンフィアを受けられる/積極的に倒せるポケモンがいないので、鋼タイプが欲しいです。
ここはハッサムを採用しました。
カメマンダで削った相手を落としていくスイーパーとして優秀。
叩きパにも強く出られます。


後発にハッサムを置くにあたり、ヒードランギルガルドファイアロー、霊獣ランドロスに強くしたいです。
この辺りを解決するために、特殊型の霊獣ランドロスを採用。
後発に出てきやすいポケモン達の多くに対応できます。


ここまでで薄い雨パに対して強く、火力を出せるポケモンとしてニンフィア

並びはひとまず完成。
マンダカメニンフの範囲技をダクホ/横取り/フェイントとともに通し、終盤はハッサムランドロスで詰める形です。
サイクルもできなくはないですが、根本的には対面寄り。

 

個別

ボーマンダ


実数値:181-166-135-177-111-172(メガ時)
努力値:HP84攻撃4特攻164特防4素早さ252(おっとり)

概要
圧倒的なステータスのメガ枠です。
高水準の耐久・素早さ・範囲打点を持ち、威嚇と耐性も合わせて多くのポケモンに対して優位に立てます。
(相手構築にもよりますが)初手で雑に暴れてもらい、対戦のペースを握るのが今回の採用理由。

 

先発での立ち位置について
トリプルで先発に出されやすい要素として、
猫騙など
威嚇など
追い風など
速めのメガ枠など

辺りが浮かびますが、メガマンダはこれらのポケモンの多くに対して有利に立ち回れます。(トリルとか天候は嫌ですけども)
逆にあまり対面したくない鋼枠やトリルエースは後発に控えていることが多いです。

 

配分について
配分は撃ち合いに強いHC気味で考えていましたが、Sを思いっきり落としたら動きづらい場面が目立ったので、100族+α(準速)までは上げました。

構築を回してみると思いのほか追い風の使用頻度が高かったので、もう少し火力から耐久に回してもいいかもです。

 

カメックス


実数値:155-85-120-137-125-143
努力値:特攻252素早さ252HP4(おくびょう)

概要
メガカメックス
ドーブルより速い猫騙し要員です。
序盤のペースを握るという目的において、ドーブルに簡単にアドバンテージを取られてはお話にならないので、この構築の猫要員では絶対に超えたいSラインとして設定しました。
ドーブルドーブルと同速なので、ちょっと足りてない。最終的に両採用しましたが

 

いろいろポケモンを探し、最終的にこの構築↓の最速カメックスにたどり着きました。

CS振りでもそこそこの耐久に加え、潮吹きという高威力の範囲打点も持ちます。
水単タイプが攻守に優秀。1ターン目に対面しやすい霊獣ランドロスファイアローに圧力をかけることができます。

 

動きについて
後述するドーブルと合わせ、2枚の猫騙しで柔軟な立ち回りが可能です。
猫騙ダークホール
猫騙横取り
潮吹き+猫騙
猫騙猫騙
などなど。

ボーマンダも含め、対面した相手に合わせてその場で強い行動を選択できます。
メガカメックスを採用したカメドーサマヨと同様の強みです。
猫騙しと潮吹きの二択という強み自体は非メガでも変わらず、非メガであればメガマンダと同時採用可能です。

 

持ち物について
持ち物はチョッキで考えていたところ、後々入ったランドロスと被ったので大変困りました。
どちらも手放したくなかったですが、直近のオフで「珠カメックスで早々に激流圏内に入り、濁流を撃つのも強い」という話を伺ったのを思い出しました。

ここから火力アイテムの案を拝借しました。
猫騙しも積極的に撃ちたかったので、潮のお香に)

激流お香濁流は思いのほか活躍し、潮吹きが撃てない場面でもアタッカーとして存在感を出すことができました。運勝ちもする
潮吹きの火力もメガカメックスに近づきます。テンプレ配分メガカメの94%くらい。

 

ドーブル


実数値:143-41-74-*-66-139
努力値:HP100攻撃4防御148特防4素早さ252(ようき)

概要
マンダ+カメを並べる上でニンフィアが激重になります。
頭を悩ませましたが、以下の記事でマンダ軸のニンフィア対策としてドーブルが挙げられていたので参考にしました。

(「マンダ以外の初手2体はニンフィアに強いポケモンにしたい」という文章は見なかったことにした)

 

豊富な択と放置できない圧力で1ターン目の有利を取りにいきます。
2ターン目以降も、S順が良ければ積極的にダクホを撃ち込めます。
追い風下のドーブルは強い。

2枚の猫騙しでドーブル自身も安全を確保できるため、ダクホのチャンスを作りやすいです。

 

技について
今回は構築に範囲技が多いので、ワイガ対策として横取りを採用しました。
その他追い風や壁・ファスガなど、1ターン目に取られる幅広い展開に対応できます。
猫を受けやすいドーブルにとって、より高い優先度で動ける手段は強力です。

この指は潮吹きと相性が良さそうなので入れましたが、ニンフィアドーブルへの保険としてワイガかトリガでよかったかも。
まあ、この指は腐らずに退場できる技としても便利かと思います。その日の気分で選びましょう。

 

努力値について
配分にあんまし意図はないので、BSでいいです。うまぶり。
一応16n-1なのと、総合耐久の効率は良いです。

 

ハッサム


実数値:175-200-123-*-100-72
努力値:HP236攻撃252防御20(いじっぱりS5)

概要
対フェアリー氷枠。
鋼ということで、広く後出しが効く駒でもあります。そこはあんまり信用してないけど

タイプ面以外でも、仲間の範囲技をフェイントで通したり、仲間の範囲技で削った相手をバレパンで処理したりと、構造としてカメマンダと相性良好です。
トリパや滅びパにもある程度強かったり。

 

持ち物について
鉢巻はスイープ力の向上目的もありますが、叩きパに強くするための持ち物でもあります。
とてもつよいテラキオンドーブルが鉢巻バレパンで乱数一発です。
(ちょっと怪しい乱数ではある テラキは袋叩き込みならほぼ落とせるはず)

単純に、バレパンやフェイントで相手の想定を超えるダメージを出せるだけでも強いです。

 

ランドロス


実数値:165-148-110-172-100-143
努力値:特攻252素早さ252HP4(ひかえめ)

概要
最近よく使っているCSチョッキランドです。
地震が無いランドが強いわけないだろ」とも思うのですが、なんだか高頻度で活躍します。
ワイガに引っ掛からず、味方も巻き込まない大地の力が便利。小回りが利きます。

 

後発での立ち位置について
先発に出すボーマンダに対して、この特殊ランドは後発適性ポケモンです。
対戦後半には鋼ファイアロー(とんぼ後の)ランドロスと対面しやすく、それらに軒並み強いところがチョッキランドの採用理由であり、強みです。
大地の力+めざ氷+岩技の範囲がとにかく偉い。

辛いのはモロバレル。(対応範囲外の後発ポケモン

 

努力値配分について
配分は火力が足りないのでC特化、ドーブルは抜いたほうがいいので準速です。

 

ニンフィア


実数値:173-*-100-176-150-97
努力値:HP20防御116特攻240素早さ132(ひかえめ)

概要
トリプルバトルの妖精です。
トリプルは眼鏡ニンフィアが2回鳴けば勝てるなどという言説もありますが、他のポケモンで普通に戦っている前提なら、1回通ればだいぶ有利に傾きます

 

雨パに強いポケモンの引き出しをニンフィアくらいしか持っていなかったので、手癖で採用。
浅いかなと思いましたが、ハチャメチャに強かったです。

ニンフィアの採用で、追い風からドーブルorニンフィアを通す構築として立ち回りの方向性が見えたような気がします。

 

努力値配分について
ニンフィアミラーを見た、速め配分。
けだまメモ情報ではS95くらいまでが団子なので、そこを抜いた形です。

耐久はファイアローの鉢巻ブレバを高乱数耐え。
同じ大会のたわしさんの構築記事を見たところめざパ以外同じ努力値振りだったので、勝手にウケていました。

ちなみに先日書いたマニューラ構築記事のニンフィアはS96でしたがそれは嘘で、今回と同じS97個体でした。
嘘のSライン、書こう!(カス)(けメラジのニンフィア回にも96で投稿している)(騙す意図があるなら95にしておかないと意味ないだろ)

 

初手選出

基本選出


マンダは追い風or攻撃、カメは猫or潮吹き、ドーブルは猫orダクホor横取り の組み合わせで、幅広く対応できます。

 

初手マンダを出したくないとき



初手マンダを出したくないときに出します。

 

対叩き


バレパン+猫+横取り。
相手ドーブルがファスガから入ってくれると嬉しい。

 

まとめ

優勝しました!!!!
7勝0敗の全勝優勝です!!!!うおおおおお強い!!!!偉い!!!!立派!!!!

 


2025年に出された記事から最速カメックス+ボーマンダ珠激流カメックスボーマンダ+ドーブルなどの要素を取り入れ、メガボーマンダ+最速カメックスドーブルという強力な並びを作ることができました。

カメックスでもカメドーサマヨ同様に強い初手が作れることを示せたのは、今回の成果だと思っています。
(上記を組み合わせただけと言えばそうですが)

サマヨと異なり追い風軸で、サポート後のドーブルをそのまま勝ち筋にできる点が強力でした。
範囲技とドーブルで攻め続ける展開がシンプルに強く、有利を取ったときに押し切る力が高かったです。

 

反省点は、全体的に素早さに多く振っていてトリル対策が薄いこと。
地の耐久の高さや猫騙し2枚があるので戦えないことはないと思いますが、選出や立ち回りを練れておらず、もう少し考えたい次第です。

丁寧な構築にするならバレルとかが入るかもしれませんが、まあこの構築なら前のめりに構えても良い気もします。
今回対雨枠で採用したニンフィアは大活躍でしたし。

 

 


ということでカメドーマンダでした。

今回はメガマンダでしたが、他のメガ枠と最速カメ&ドーブルを組み合わせても、また違った強みを出せるのではないでしょうか。
グロパンを積めるメガガルーラだったり、トリル軸として裏にメガクチートを控えさせるのも面白そうです。

XYの発売から既に12年経ちますが、トリプルの構築はまだまだいくらでも開拓の余地があると感じる今日この頃です。

 

というかまあ、今まで誰か発表していても自分がやっていなければ自分にとっては新しいので。
なにをやっても開拓と言い張りましょう。

♨おわり♨