かすてぃらいぶらりー

かすてぃら(@kstir_z)が構築記事を書きます。

勇敢コライドン、男の娘イエッサン、そしてサケシ【テラスタルクライマックス】

SV最後の公式大会、テラスタルクライマックスにエントリーしました。
【ミライドンorコライドン】+【一般ポケモン1匹】の2匹のみで戦うダブルバトルです。

 

構築

素早さブースト高火力範囲技で固めた強気な構築……という見た目です。
しかし実際の対戦では、イエッサン♂とサケブシッポのトリックルームを軸としています。

対ミライドン選出:
対コライドン選出:
賑やかし:

 

 

構築経緯

ルール上、お互いにミライドンかコライドンの選出は確定。
S135族のミラーが毎試合発生し、同速祭りになるのは目に見えています。
取り巻きのテツノツツミやハバタクカミで凍える風をするプランが真っ先に思いつきましたが、相手も使ってくれば結局同速勝負に戻るだけ。
そんなもん律儀に付き合ってらんない、というのが正直な感想です。

どうにかこれを回避できる手段はないでしょうか。

 

→じゃあトリルするか……

トリルであれば同速勝負とならず、むしろ相手の追い風や凍える風、地ならし、スカーフ等を切り返して優位に立てます
耐久を高くできるのも強み。

S135族のミラコラを使用しなければならないこのルールではトリックルームが少なく、急に使えば相手が想定していない試合展開を押し付けることができます。
ルール上構築のパワー差・相性差を付けづらく、安定して勝つためには何かしら予想を裏切る要素がほしいと考えました。

 

ということでトリル展開を軸とし、最遅のミライドンorコライドンの採用を決定。
(PJCS予選もトリルコライドンだったし、違うものを使いたかったのですが、他にいい案もなかったのでこうなりました)

次にトリル要員を検討します。
とりあえず対ミライドンと対コライドンで1匹ずつは用意したいところ。

ただし、あんまり露骨にトリルしそうなポケモンにはしたくないです。
バレバレのトリルでは当然対策されるので。
遅いポケモンを当てられたり、挑発で止められたり。

 

まずサケブシッポの採用を決めました。
(以下サケシと呼称)
高耐久かつ古代活性でブーストがかかるため、安定してサポートができるポケモンです。
どちらかといえば素早さブーストで使う方がメジャーなため、見せ合い段階でトリル臭が出ません
(選出した後特性でバレうるのはご愛嬌)

コライドンと組むのであればBを上げてもDを上げてもいいですし、味方がミライドンでも相手の晴れを逆用して対コライドン枠としても戦えます。
ここはもう1匹のトリル要員に合わせてカスタムしたいところ。

続いてイエッサン♂を採用。

ミライドンのフィールドを消しながらトリックルームを展開できるポケモンです。
イエッサン♂は♀と異なりワイドフォースの印象が強いため、トリル感が出ず、挑発も受けづらいです。
そのため♂ならメンタルハーブではなくサイコシードを持つ余裕があります。
♂のみサイコシードを持つ前提であれば、♀の耐久を上回ります。

イエッサン♂と組むので、禁伝は無難にコライドン。
イエッサン♂をミライドン側への選出として、サケシはコライドンに出せるようにBブースト型とします。

偽装のためにはこれ以上トリル要員を増やしたくはないですが、コライドンが最遅の都合、トリル以外と組むのは難しいです。
一応相手の素早さを1段階下げれば勇敢コライドンで最速ミラコラを抜けるのですが、相手も素早さを下げてきたら結局不利なので諦めました

そもそも相手を見て選出を変えるのが難しいルールなので、選出は先の2パターンで固め、残りのポケモンはいわゆる見せポケとします。
相手も自分と同様に選出を固定していれば、正直見せポケを入れても意味がないのですが、まあ1戦でも苦手な相手を遠ざけられれば儲けものです。

 

来てほしいのは、トリルが刺さりやすい相手。
高速ポケモン滅びの歌辺りです。
※挑発はされないものとする
この辺りを呼ぶために、あまり遅いポケモンは採用せず、そこそこ速い(速すぎない)ポケモンを採用したいところ。

 

対して、トリル展開で苦手なのは遅い高耐久ポケモン

この辺り。
噛み合い次第で勝てないことはないですが、できれば出されないように牽制したいです。
ざっくり、高火力で耐久を押し切れそうなポケモンでしょうか。
本当は搦め手のようなものを入れた方が刺さりがいいかもしれませんが、それで挑発を呼んでしまっては本筋(トリックルーム)の障害となってしまいます。
いわゆる脳筋タイプが望ましい。

 

自分のコライドンとの相性や相手禁伝への強さも加味し、
テツノイワオ
ウネルミナモ
アカツキガチグマ
を採用しました。

いずれも中速~ちょっと速い高火力ポケモン
高耐久ポケモンを押し切る可能性のある(ように見える)ポケモンです。
逆に、凍える風や滅びの歌には抵抗できなさそう。

 

ということで構築が完成。

サケシやイエッサン♂も含めて、高火力もしくは速い(でもカミやツツミほどは速くない)ポケモンで固めました。
トリックルームを感じさせない並びとできたでしょうか。
自分ではあんまりわかりませんが、やれるだけのことはやりました。

 

個別

サケブシッポ


実数値:222-*-165-85-137-104
努力値:HP252B244D12(のんき最遅)

コライドンに対して選出するトリル要員。
真っ当に耐久が高く、特性も相まって信頼できるステータスです。
素早さは少し高すぎるので、パワーアンクルで補います。
行動順を誤認させて意表を突くことにも繋がります。

 

このルールでもSブーストからアンコール金縛りをする形が一般的ですが、今回は最遅でのトリックルームです。
見せ合い画面上素早いポケモンに見せることで、さらに素早さで上回るハバタクカミやテツノツツミを誘いやすく、そこにトリックルームが刺さるという狙いです。
※挑発はされないものとする

 

トリル展開後は、いつも通りアンコール金縛りで詰めていきます。
1ターン目に相手が守るや補助技を押していればそのまま縛り、抜群の安定感を持って勝ちを重ねてくれました。

 

イエッサン♂


実数値:167-*-103-125-132-90
努力値:HP252B220D36(なまいき最遅)

耐久特化のイエッサン♂です。

耐久を振ってラティアスみたいな数値にしたラティオス(男の娘ラティオス)が大昔にいましたが、そういうアレですね。男の娘イエッサン
生意気な性格なのもグッド。生意気男の娘ジト目従者ポケモン、良いですね。
そういうイラストないですかね?フリフリの服のイエッサン♂のイラスト。探してます。

 

 

はい。
対ミライドンのトリル要員です。
耐久の数値が心許ないですが、フィールド書き換え+サイコシードにより、ミライドンに対してはかなり優秀なポケモンです。
最悪地面テラスを切れば大概は生き残ります。

♀であればHBDが10ずつ高いですが、露骨に補助要員の♀よりも♂のほうが見せ合いや対面時の型誤認が狙えるという理由で♂にしました。

 

アタッカーのイメージが強いトリル要員として、またトリル展開後のワイドフォースアンコールも含めて優秀でした。

瞑想はミライドンの守るをアンコールした後に安定して勝つために入れた技ですが、全然使わなかったです。
耐久ポケモンに強くなるサイコノイズが良かったかも。単体打点。

 

コライドン


実数値:207-205-136-*-120-139
努力値:HP252A252B4(ゆうかん)

禁止伝説枠。確定選出です。

イナズマドライブ・流星群という扱いやすい打点を持つミライドンと比べて、コライドンは攻撃技の選択が難しいです。
4倍弱点もありますし、クセは強いです。
ただ今回は、良い感じの取り巻きを思いついたのがコライドン側だったのでこちらとしました。

 

持ち物をいろいろと考えた結果、を持たせるのが安定するだろうという判断になりました。HAですが。
火力はステラ+インファイトで担保します。
対フェアリーテラスの補完としてアイアンヘッドも採用。

残りの技は、格闘+鋼と相性が良く使いやすそうなドラゴンクローとしておきました。
フレアドライブよりはこっちかな、と。

 

見せポケ勢

パワー三兄弟です。

テツノイワオ
HD振りでミライドンの攻撃を大体耐え、返しの鉢巻岩テラスクォークチャージパワフルエッジでワンパンを狙えるポケモンです。
Sブーストもできるので、それを上回る速いポケモンを誘えると嬉しい。
他の2匹よりは可能性を感じていて、ワンチャン本戦で出すかもと思っていましたが、結局出番はありませんでした。

ウネルミナモ
同じく、速いポケモンを誘えると嬉しいポケモン
火力を出せそうな顔もしています。
初期構想ではCブーストだったのですが、試してみたらミライドンのマジカルシャインで最遅コライドン共々処理されてお話にならなかったのでSブーストにしました。
ステラバーストは威力が足りないので、カバルドンに撃てるハイドロポンプのほうが良さげかもです。出さないですが。

アカツキガチグマ
カバルドンチオンジェン辺りの防御が高いポケモンに対して高火力特殊技をぶつけられると主張するポケモンです。
最低限ミライドンと戦える性能も求められるので、地面タイプなのも有難いところ。
出さないですが。

対戦の流れ

ミライドンに対しては、コライドンに対してはで選出。
主にはコライドンを守りながら、相方でトリックルームをします。
(ここでコライドンを動かさないと間に合わないケースもあるので、本来は熟考して選択すべきなのですが、そこまで適切に行動できる練度はありませんでした)

トリルターンにサケシやイエッサンに集中されて落とされる可能性もあるので、テラスタルでリスクを軽減できる場合は積極的に切ります。
トリルが通らなかったら逃げましょう。

 

トリルが通せた後は、そこからはコライドンの攻撃と、サケシ/イエッサンのアンコールや範囲技を駆使して詰めを目指します。
相手の倒しやすい一方を倒し、もう一方はとりあえず襷で受け止めるのが主な戦い方です。
相手のどちらから倒すか、何を縛るかの判断は難しいですが、楽しいところでもあります。

 

一部、滅びパや低速ポケモンに対してはいきなりトリルはせず、攻撃で数的有利を狙いに行く場面もあります。

 

まとめ

最終レート1768、70位でした!

最終2桁、上々の結果です。

 

今回は選出が2匹のみ、かつ1匹は必ずミラコラという、構築で差をつけづらい環境でした。
マッチング運や噛み合いも大きく影響するルールでしたが、意表を突いたトリックルームで安定した勝ちパターンを作ることができました。
なかなか良い選択だったと思います。

 

足りなかったのはカバルドン、対ペリッパー
構築段階で意識はしていたのですが、所詮は見せポケを入れる程度です。
有効だったかわからないですし、選出されてしまえば不利な戦いになります。

イエッサンの火力やアンコールで多少は抗えましたが、もうすこし勝ち方を固められると良かったです。
(とはいえ、カバルドン入りの構築は運よく2回しか遭遇せず、どちらも選出されませんでした。見せポケが効いたかもしれません。
ペリッパーは8回遭遇/4回選出/2勝2敗)

 

ともあれ、勇敢コライドン・最遅サケシ・耐久特化イエッサン♂という珍しいポケモン達で独自性を出しつつも強さもある、楽しい構築になりました。
今年は見せ合い無しBO1に向き合おうと、色々と意表を突く手段を模索していますが、なかなかいい塩梅に仕上がったのではないでしょうか。

 

SV最後のインターネット大会、当初はとんでもない同速運ゲーになるかと思いましたが、各々が勝ち方を模索した結果、様々なミライドン&コライドン、様々な一般ポケモンを見られて楽しいルールでした。

本大会に限らず、SVはテラスタルによって構築の自由度が高いため、尖ったルールでも構築が偏りづらく、幅広い構築を見ることができました。
「自分だけの宝物を見つける」というゲームの主題を、特殊ルールを通じて体感することができたのかもしれません。

Z-Aは全然違うゲーム性になりますし、その先のチャンピオンズがどうなるかわかりませんが、今後も変わったルールのポケモン大会をたくさん開催してくれると嬉しいです。

それではまた。

♨おわり♨

 

追記!!

なんと!!!!フリフリの服を着た生意気ジト目男の娘イエッサンのイラストを灰サブレさんに描いていただきました!!!!

嬉しい!!!!!
共に戦ったポケモンがイラストになるというのはなんとも嬉しいものですね!
素晴らしいイラストをありがとうございます!!!!!

 

 

スペシャルサンクス

けろっち、さん
学生時代の同期で、かれこれ10年以上2人きりでネット大会の構築を考えています。
SVもありがとうございました。

灰サブレさん
素晴らしいイラストをいただきました。重ね重ねありがとうございます!