かすてぃらいぶらりー

かすてぃら(@kstir_z)が構築記事を書きます。

思い出の虹吹雪放電地震【ORASトリプル】

■自分語り
「令和トリプル勢です」という顔をして生きているが、トリプルに初めて触れたのは第5世代。
じゃあ平成トリプル勢を名乗れるかというとそれも怪しく、結局6世代が終わるまでほぼトリプルレートには潜らず終いだった。
専らシングルレートの合間にトリプルフリーに潜る程度の遊び方で楽しんでいた。

 

5世代トリプルで一番最初に組んだのはバクフーン(嫁ポケ)を活躍させるための構築。

そもそもトリプルを始めたきっかけがシングルのバクフーンに絶望したからだったりする。
(シングルでは諸々試した結果、毒まもするのが一番マシだった。悲しい)
ともあれ、バクフーンはトリプルフリーではそこそこ活躍できた。

 

ただ問題もあり、構築が噴火に全力すぎて炎耐性のあるポケモンに弱かった。
特にドラゴンタイプ。5世代トリプルやシューターといえば旅パのダイケンキのKPが高かったことで有名だけど、僕は海外のHydreigonやHaxorusとしょっちゅう当たったことが思い出深い。

海外旅パと毎回激戦を繰り広げるのも微妙な感じなので、2番目の構築ではドラゴンに苦戦しないものを組むことにした。そこで使ったのがこれ。
(ここからが本題)
ドラゴンを倒すには氷だろうということで、ノオーフロスト。虹を添えて。
吹雪を始点に様々な細かいシナジーを意識していて、
・霰+吹雪
・虹+吹雪
・虹+放電
・虹+雪崩
・電気無効+放電
・地面無効+地震
・範囲技+フェイント
・攻撃タイプの補完(氷+電気、氷+地面、地面+電気、地面+岩)
といった要素が盛り込んである。
トリプルを満喫しようという気持ちが感じられて良い。やりたい放題詰め込みすぎだろという気もする

 

時は流れて2022年現在、何の因果か未だ6世代でトリプルバトルをしている。
別構築用の個体調達でホワイト2を起動した際、このノオーフロストがふと目に入った。
久々に虹をかけたくなったので、興味本位で最新作に持ち込んでみた。
(個体は新規に育成しています)

 

■構築

(先発/控え

元の構築を尊重しようということでポケモンは変えないつもりだったけど、元の並びではニンフィアが無理すぎるので鋼枠は入れることにした。
ニンフィアとガルドとアローを知らない人間が組んだ構築をそのままORASに持ち込むのは憚られる。許せムウマ

持ち物も元はジュエルをたくさん持っていたんだけど、大幅に変わった。

 

■個別
グライオン

実数値:181-161-146-*-96-116
努力値:HP244攻撃252防御4特防4素早さ4(いじっぱり)

霊獣ランドロスという強すぎるライバルのせいで絶滅寸前のポケモン
実は差別化点は豊富にあり、追い風やフェイント、虫の抵抗、バトン、晴れ雨といった補助から、アクロバットやアクアテール、毒突き、三色牙といった妙に広い技範囲、特性の怪力バサミやポイズンヒール、若干高い素早さなど、探せばごろごろ出てくる。
(そしてそれらを無に帰すだけの強さランドロスにはある)

この構築では電気無効かつ地面無効でS操作とフェイントができるポケモンとして採用。
放電にせよ地震にせよ他の範囲技にせよ、グライオンのおかげで撃っていける。構築の要。

 

かいりきバサミのおかげでずっと居座っていても威嚇で腐らないのも偉い。
ただ一致技が味方を巻き込む地震か持ち物を消費しないといけないアクロバットなので、なかなかクセが強い。
可能性は感じるポケモンなので、もう少し開拓されてほしい。

 

ゴウカザル

実数値:151-156-91-125-81-176
努力値:攻撃252素早さ252特攻4(むじゃき)

誓いのトス役。
猫要員でもある。しかし兼任では猫を撃ちながら誓いを通す動きができないので歯がゆい。

グライオンとの文字数の差よ)

 

ラグラージ

実数値:207-131-110-150-110-72
努力値:HP252特攻252攻撃4(れいせい)

誓いのアタック役。
地面の御三家ということでラグラージになったわけだけど、電気無効にこだわる必要はなかったかもしれない。
放電はロトムだけなうえ、それほど選択したい技でもない。

とはいえラグラージはかなり活躍してくれた。
3種類の範囲技の撃ち分けが強い。物理も特殊も完備で、安定してダメージを取れる。素吹雪は撃つけど

 

素早さ71〜72はこの近辺では気に入っていて、時々使う数値。
追い風時最速ヒードラン抜きとトリル時最遅ヒードラン抜きを両立できる神域。
……まあ今回は冷静無振りなだけ。

 

当初湿り気の調達をサボったら見事に爆死した。
令和トリプル的に爆発は対策必須。

 

ユキノオー

実数値:197-152-126-202-125-31(メガ時)
努力値:HP252特攻252防御4(れいせい最遅)

霰パの御大将。メガを手にしたことで対トリルをある程度受け持ってくれるようになった。
今回の構築は自分側のトリルが無いのでユキノオーを積極的に活かす形にはしていないものの、十分な強さを発揮してくれた。
霰吹雪は好意的に解釈すればスキンボイスの上位互換。強い。

吹雪以外にも天候を2段階で奪える点、襷潰し、水への強さ、素早さのスイッチ、地味に高いAからの氷の礫など、嬉しい要素を諸々揃えている。

 

フロストロトム

実数値:131-*-127-157-127-146
努力値:HP44特攻252素早さ212(おくびょう)

スカーフ吹雪で掃除する冷蔵庫。
氷が通らない水に電気技がよく通るのが偉い。
まあ放電や10万では制圧力がいまいち高くないので、できる限り吹雪を撃ちたい。

 

今回はロトムを速く、ノオーを遅くして常にどちらかは上から動けるにしたけど、逆に一方は活躍しづらくなるので悩みどころ。

 

ヒードラン

実数値:187-*-127-187-128-119本当は少し低い
努力値:HP164防御4特攻156特防12素早さ172(ひかえめ)

ニンフィアとガルドとアローをなんとかする枠。
と言いつつアローへの打点がないし、ガルドにも熱風をワイガで防がれる。ニンフィアも1発では落とせない。
ちょっと半端な構成になってしまったかも。

構築全体として数値・耐性が足りてないので、そこを補う目的ではヒードランという選択は妥当だと思う。
炎耐性欲しいし。格闘は……うん。

先ほど書いたように、元々の構築ではムウマだった。
地面と格闘が無効かつトリル封印ができる。
そのムウマがこれ。

……置き物だな?
(あやぴかで置き物化を防ごうとしているが限界がある)

 

■まとめ
並~若干弱い寄りの戦績。(最近ちょっと盛り返してきた)
「こういう攻め方が強い!」という要素はたくさん盛り込んであるんだけど、受ける状況になるとどうにもならない。
都合のいい展開しか考えてないのでこういうことになる。昔も今も変わってないな!

ただまあノオーフロスト軸はどうしても耐性に穴ができるので、攻める前提で組んだ方がいい気もする。
そういう意味では、もう少し素早さ操作を重視して先制で殴れる場面を増やしたいかも。

 

最低限戦えたのは、みんなで範囲技を連打できてダメージ効率が良かったから。
個々の攻撃や特攻は足りてないものの、実質的な火力は高かった。
様々なタイプの範囲技を重ねられるところが受けづらくて良い。攻撃面での強さは確かに存在したと思う。
冒頭で書いた色々なシナジーは一応活きていた。

とはいえ虹誓いは全然要らなかった。2匹で別々に殴ったほうが安定する。
余裕のある場面で撃っておくくらいしか活かせなかったし、有利な場面だけ強いということは要するに勝敗にあんまり寄与していない。
虹は難しいですね。

♨おわり♨