■構築経緯
幻のポケモン、ヘドロウェーブゲンガーを昔捕まえたきり使ったことが無かったので、トリプルバトルに持ち込んでみた。
ヘドロウェーブゲンガーとは
通常は使えないヘドロウェーブを覚えたゲンガー。6世代の配布(色違い)もしくは5世代のポケモンドリームワールド(今回の個体)で入手できた。現在は新規入手不可能。
ポケモンドリームワールド(PDW)とは
BW、BW2と連動したオンラインサービス。
ヤフーきっず的なクソゲームを遊ぶことで、夢特性の個体や限定技を覚えたポケモンをゲットできた。
大きいお友達が毎日ログインしては夢特性を求めて彷徨っていた。
↑これは一切関係ない別のサービスなんだけど、イメージこんな感じです。なんならこのゲームはテンポが良くて楽しい
当時であればネット回線があれば誰でも手に入れられたゲンガーだけど、わざわざ高個体値で確保した人は少ないだろうし、年月も経ったことで持っている人はほとんどいなくなっただろう。
一致範囲技が無いはずのゲンガーが繰り出す突然のヘドロウェーブ、これはかなり破壊力があるはず。
もはや自分だけが使える最強ポケモンと言っても過言ではない。
100連勝間違いなし!
■構築
ヘドロウェーブゲンガーの強みを考える。
・想定されない範囲技
→ワイドガードをされず、意表をついてダメージを出せる。
・猫騙し無効
→妨害されづらく、安定して攻撃を通せる。
・素早さが高い
→先制して相手を倒せば耐久の低さもカバーできる。
以上を踏まえると、初ターンから妨害されずに撃てる高火力範囲打点として申し分のない性能をしていると言える。
手助け+手助け+ヘドロウェーブは猫騙しを無視しながら相手全体にASメガガルーラを乱数で倒せるほどのダメージを押し付けられる。
ということで先発中央にゲンガーを置き、左右にヘドロウェーブの補佐ができるコバルオンとドーブルを採用。
裏はヘドロウェーブが通りづらいタイプに強いポケモンにしたい。
まず地面、岩、鋼に強いニョロトノを採用。ゲンガーが苦手なバンドリから天候を奪えるし、ヘドロウェーブで首尾よく残数有利が取れたら滅びで〆る展開が強力。
トノが入ったので雨を活かす方針でルンパッパも採用。
最後の枠にはとりあえず霊獣ランドをぶち込んで試運転。地面に強い地面。
→トリパが無理すぎて解散。
トリパと渡り合えるポケモンとして、こちらも鈍足高耐久を入れることにする。
鋼や毒、岩に強い鈍足ポケモンとしてガラガラ。ガラガラと相性が良く、激戦区30属より遅いトリラーであるムシャーナ。
微調整して完成。
(先発/控え)
■個別
〇ゲンガー
実数値:143-*-102-222-116-190(メガ時)
努力値:HP60防御12特攻252特防4素早さ180(おくびょう)
今回のテーマであるヘドロウェーブゲンガー。
事実上ワイドガードも猫騙しもされない範囲打点なので、1ターン目から手助け2枚を重ねて放つことで安定して大ダメージを与えることができる。
意識外からの奇襲で序盤から大アドバンテージを得たい。
実際、初ターンのヘドロウェーブが止められることはほぼ無かった。
さっきASガルーラが乱数と書いたけどそこが欠点で、ガルーラを倒し切るにはわずかに火力が足りてない。
持ち物を珠や弱点保険にすればほぼ倒せるけど、メガの耐久や特性を捨てることになるし、どうせ耐久振りガルーラは無理なので悩みどころ。
間を取って控え目メガゲンガーにすれば火力も耐久も解決するかも(今回は既に捕まえていたゴースを育てたので性格が変えられなかった)。
多少の欠点はあれども、かなり破壊力のあるポケモンでした。
〇コバルオン
実数値:166-142-149-*-93-176
努力値:攻撃252素早さ252特防4(ようき)
ヘドロウェーブ無効かつ手助けとファストガードができるポケモンとして採用。
補助専門のドーブルとも並ぶので、コバルオンにも最低限の攻撃性能を確保するためにAS振り。
持ち物も、威嚇で火力を削がれないように白いハーブ。
実際使ってみたらインファの耐久ダウンも打ち消せて嬉しかった😊先に気付け
前述の通りゲンガーがガルーラを微妙に倒せないので、コバルオンが先制して殴れるのは偉い。
ただ一致インファにもかかわらず、メガガルーラを確定1発にできない。低火力。
しかしその微妙な火力が功を奏し、ガルーラ側に(メガしないとインファで倒されちゃうなぁ)と思わせることで結果的にゲンガーへの肝っ玉猫騙しを抑制できるのだ!!!!すごい!!!!低火力で良かった!!!!
〇ドーブル
実数値:131-40-87-*-65-139
努力値:防御252素早さ252HP4(ようき)
手助け要員その2。
ゲンガーを倒しうるポケモンをスカーフ猫騙しで止める役割もある。
ゲンガーが猫騙し無効な都合他のポケモンに飛んでくるので、猫騙しをされる前提で優先度の高い技を多く採用。ドーブル自身も猫騙しを誘発する。
別に毒無効とかではないので、手助けしたゲンガーの攻撃に巻き込まれて倒れる。不憫。
まあヘドロウェーブ無効を左右に並べると怪しいし、スカーフ猫騙しで拘ったところを退場できるのも良いといえば良い。
〇ニョロトノ
実数値:197-*-108-143-120-67
努力値:HP252防御100特攻156(れいせい最遅)
ゲンガーで相手を倒した後、滅びの歌で試合を畳めるポケモン。
偽装というほどではないけど、滅びパを意識させることでゲンガーも滅び型であるように匂わせ、初手の不意打ちを躊躇わせる効果も狙っている。
(実際には今回のゲンガーはタマゴ技の滅びの歌を使うことはできないのだ)
バンドリ相手には初手に出したいので、持ち物は最遅バンギから天候を取るために鉄球のほうが良かった気がする。
トリル展開、滅び展開とも噛み合う。
〇ムシャーナ
実数値:223-*-123-127-143-30
努力値:HP252防御140特防116(なまいき最遅)
特性のテレパシーにより味方の全体攻撃を無効化できる。
コンビで採用したドサイドンは勿論のこと、ゲンガーとも相性がいい。
ドーブルが居なくなったところに着地してサポートするのが仕事。
手助けで2発目のヘドロウェーブを通しても良し、ゲンガーで圧をかけながらトリルを展開しても良し。
最近途中からトリルする構築ばっかりだ
〇ドサイドン
実数値:197-211-150-*-101-40
努力値:HP52攻撃252特防204(ゆうかん最遅)
第二の範囲エース。
トリル下で強く、また毒技の通らない鋼、岩、毒を倒せる地面タイプであるところのドサイドン。
自身も毒に強い耐性があるので、ヘドロウェーブをボディで受け止めることもできる。
一時期入ってたガラガラくんは地面弱点じゃないし、火力も高くて単体技も強いし、構築の滅び感も増すし、諸々強さはある。
今回は一致雪崩と耐久、ブレバ耐性が偉いのでドサイドンに変わった。
ガラガラ使ってる時間よりふといホネ探してる時間の方が長かったな……。
■まとめ
現在の並びになってから11勝4敗。
うーん。まあ僕のトリプル構築の中では相当いい方の戦績ではある。
ただ特に構築に縛りがあるわけでもないし、限定ポケモンまで使った割にはインパクトに欠けるかも。
100連勝できるはずではなかったのか……!?
ヘドロウェーブの初見殺し自体はかなり機能した。
しかし同時にいくつもの欠点を感じた。
・毒技が半減されやすい
・味方を巻き込む
・威力が微妙に足りてない
今回の構築では味方巻き込みについては割とうまく対処できたと思うし、威力も持ち物や性格を変えれば改善すると思う。
でも根本的な毒の通り悪すぎ問題が解決しづらい。
鋼タイプは「鋼枠」という言葉があるほど採用率が高いし、ランドロス擁する地面、トリル要員が豊富なゴーストも高頻度で遭遇する。
毒技の微妙さはヘドロウェーブを軸に据える以上必ずぶつかるので、回避するにはヘドロウェーブへの依存度を下げるしかないと思う。
スタンダードな構築の中に仕込めると良いかもしれない。けど味方を巻き込む辺り、構築の自由度が低くて難しい。
ともあれ、ヘドロウェーブに寄せる路線としてはなかなか良いものができたと思っている。ゲンガーの周囲をヘドロウェーブが撃ちやすいポケモンで固められた。
ゲンガー+コバルオン+ムシャーナ+ドサイドン(ついでにドーブル)の並びが美しい。
その上で「手助け+手助け+ヘドロウェーブで相手を減らしてから滅びかトリルで締める」という綺麗な展開が形作れた。
また単純に、4枚の手助けでひたすらゲンガーとドサイドンの範囲技を強化して攻撃するだけでも強い。
今回はかなりお気に入りの構築が作れた。
しばらく使ったし、BVも投稿したことで初見殺しは決まりづらくなったと思うけど、忘れた頃にまた引っ張り出したい。
以上、ヘドロウェーブゲンガーでした。
次回、PDW産れんごくムウマ編に続く(続かない)。
♨おわり♨
■BV
ポケモンドリームワールド村から来ました。
一方的にギミックを通しただけの対戦ではあるんだけど、猫騙し無視、ワイガもされない点、メガガルが倒せない点、鋼や地面で困る点、コバルオンのサポート力、トリックルーム詰めまで、構築の強み弱みが詰まっているビデオ。