かすてぃらいぶらりー

かすてぃら(@kstir_z)が構築記事を書きます。

グリーン偽装ヘルゴンザ【ORASトリプル/第2回 PWT in ホウエン】


Q.この6匹を使うトレーナーといえば?
A.

ヘルゴンザですね!!!!!!

 

 

■構築経緯
実家からゲームキューブ本体とポケモンコロシアム、その続編のポケモンXDを回収したので、久々に少し遊んでみた。

コロシアムは当時のポケモンにしてはなかなか尖った作品で、オープニングからし主人公がすっごい悪そうな顔で建物を爆破して強盗を働くという内容。


1分そこらの映像なのにインパクトすごすぎる

で、このOPで盗みに遭ってキレてるおっさんが今回の記事の主役、ヘルゴンザ

作中に登場する窃盗団「スナッチ団」のボスで、本編で例えるならサンムーンのグズマみたいなポジションに当たる。
悪人は主人公じゃなくてこっち。

 

この濃すぎる容姿、久々に見たらツボに入ってしまった。
けらけら笑いながらネット検索などかけてみると、なかなか使用ポケモンが豊富なことを知る。





コロシアムではシナリオ終盤やクリア後に戦うボスだし、XDまで通じて登場し、対戦回数が多い。なりきり構築も組みやすそう。
なんと初代御三家まで使っている。全然イメージないけど。
というかヘルゴンザのポケモンってエアームドがギリギリ思いつくかくらいだけど……

 

ふむ。
しかし初代御三家にギャラドスか。

……初代御三家にギャラドス……?

 


グリーンじゃん。

ヘルゴンザ = グリーン……?
いやいや……。

 

・手持ちが6匹同じ

・「オレ」と「オレさま」が混じる一人称
・最終盤に戦うボスキャラ
・ローマ字表記だとGとかRとかNとか入ってる

まさか……?

 

 

■構築(そろそろ真面目に書きます)

(先発/控え)
ということでグリーン偽装ヘルゴンザなりきりを組んだ。偽装とは
面子は6匹固定だけど、メガ枠+猫騙し+威嚇+ワイガ+S操作が揃っていて優秀。

トリプルなりきりパ大会がタイミングよく開催されるとのことで、この構築での出場を決めた。
 

 

 

■個別
カメックス

実数値:175-*-120-134-125-125
努力値:HP164特攻132素早さ212(ひかえめ)

メガシンカ可能なポケモンが5匹もいる。
まあ順当にいけばリザードンYかカメックスのどちらか。
強力な範囲エースを中心に据えたい。

【湿原+リザY】【追い風+カメックスの二択から、最終的にメガリザを選んだ。
というか、素のカメックスのほうが素のリザードンより強そうなので。

 

そういうわけでカメックスは非メガの補助要員。
良い構成ないかな~と探したところ、今回の大会主催でもある秋桜さんのチョッキカメックスを見つけた。
猫騙し要員としては高耐久好タイプで、誓いや凍える風もできることが個性。
隙があれば潮吹きで削りを入れられるのも偉い。

水タイプというのはやはり優秀で、極端な不利対面が少なく動かしやすかった。

 

〇カイリキー

実数値:191-166-106-*-106-107
努力値:HP204攻撃4防御44特防4素早さ252(いじっぱり)

補助カイリキー。
覚える技一覧から光の壁を見つけて型を決めた。
カイリキーが光の壁するだけでも面白すぎると思うんですが、どうですか。筋肉バリア。

 

基本的には壁からの爆裂パンチ連打。
序盤に出すポケモンが硬く長期戦ができるので、その中でばら撒く爆裂パンチが非常に強力。というかセコい

なかなかの耐久に意外な器用さ、優秀すぎるワンウェポンと、今回輝きを放っていたポケモン
ファイアローニンフィアが激減する制限大会では急に張り切る。

 

ギャラドス

実数値:201-*-99-121-120-105
努力値:HP244特攻236素早さ28(ひかえめ)

一番使い道に苦労した枠。
言うまでもなく威嚇は偉いけど、晴れとの噛み合いが悪すぎる。

晴れ下でも多少なりとも戦えるように大文字の採用を決め、流れで以前記事を書いた特殊ギャラドスにした。
↑地味にお気に入りの記事。オチへのフリが効いてていいよね

以前は「威嚇を無視できるけど、そもそも居座らせる使い方が微妙」という結論だった。しかし今回の構築ではどうせ電気も岩もろくに受からないので、対面パ的に戦う場面が多い。そういった点では噛み合っていた。
構築が中速寄りなので凍える風の価値も高いし、今回は特殊で良かったのではないかと思う。

 

フシギバナ

実数値:176-*-103-165-120-114
努力値:HP164特攻236素早さ108(ひかえめ)

無難に意地バンギ抜き、残りHCとした。
カメックスの素早さをそこそこ伸ばしたので、誓いのアタック役は基本的にこちら。

残りの技は無難なヘド爆と守る、無理を解決するための眠り粉。
無難な活躍だった。

貴重な電気耐性、水への打点持ちであり、高速アタッカーでもある。
丁寧に扱うべし。

 

リザードン

実数値:153-*-99-211-135-167(メガ時)
努力値:特攻252素早さ252防御4(おくびょう)

メガ枠で、後半に登場して制圧する範囲エース。
湿原や凍える風を撒いた後に着地させるのが理想だけど、素でもそこそこの素早さから高打点を出せるので偉い。
普段HBリザばっかり使っているので新鮮だった。

 

湿原のためにバナカメに誓いが入っているし、せっかくなので放射ではなく炎の誓い。
葉緑素バナの手助け&お先にどうぞ感覚で火の海を撃つ動きは強力。虹は撃たん。

 

カイロス

実数値:169-187-121-*-91-115
努力値:HP244攻撃196防御4特防4素早さ60(いじっぱり)

これといった補助技がないので、愚直なアタッカーとした。
湿原やこご風で素早さのマウントを取ったところでリザードンとともに登場し、相手を倒していく。
イメージよりもAが高く、範囲技に珠も乗るので案外火力が出せる。

 

型破り地震が個性。
電気と岩が重すぎるし、地面打点は是非とも欲しい。
かいりきバサミも強いけど、なりきり大会にシビルドンが妙に多かったのでメタとして型破りにした。某チスとか何ジャモとか
幸い構築に飛行が2匹もいて地震が撃ちやすい。地面技はリザードンとの相性も良い。

また、リザードンとの相性という意味ではフェイントで熱風や誓いを通す動きも優秀だった。
なのでドリュウズの劣化ではないです。信じてください。

 

どうにも放置されやすく、結果珠の乗った範囲技でガンガン殴っていけるポケモンだった。舐められているらしい。
まあこの6匹の中で誰を舐めるかといったらカイロスかもね……
とはいえあのヘラクロスとASが同じだし、アタッカーとして十分活躍できる水準と言える。
「別にヘラクロスにも強いイメージ無いが」という人はトリプルのやりすぎです。

 

 

■全体として
湿原の補正が強力なので、S振りを抑えて耐久を厚くすることができた。
壁や威嚇を合わせると全体的に硬く、どっしりと戦える。
ヘルゴンザという色物が使うにしてはずいぶん真面目な構築となった。
趣味はペン習字です

もしグリーンを名乗っていたら高数値のポケモンで固めたグッドスタッフという印象になったかもしれないけど、その点ヘルゴンザならウケ狙いにしか見えない
ヘルゴンザだからこそ心理的な隙を生み出せる。
グリーン偽装ヘルゴンザという題にしたけど、実態に近いのはどっちかといえばヘルゴンザ偽装グリーンパだったかもしれない

 

ちなみにウケ狙いなこと自体は否定できない

 

 

■大会振り返り簡単に
ぱるしぇんさいきょーせつ:第2回PWT in ホウエン 参加者リスト
〇対戦前
参加者の方々がTwitterの名前やアイコンを(任意で)なりきり仕様に変更し始める。
自分もヘルゴンザになるか。

……なんかちょっと嫌だな……。
今からグリーン名義に変えられないかな……。

まあ露骨に嫌がるのもヘルゴンザやヘルゴンザファンに悪い気がしたので、しっかりなりきった。

XDでは結構良い人なのよ。こう見えても。

 

〇1回戦 モノマネむすめ(TN:あかさびさん)


本大会でも群を抜いてヤバい構築。全体的にカワイイ。
(たしかレベル1を使えると思ってたとかだった気がする)

楽勝と思いきや、能力を上げて数値差を埋めるようなギミックがいくつも仕込まれていたので苦戦した。
とはいえ順当に勝利。

〇2回戦 マーズ(TN:DIAさん)

序盤は噛み合いがよく、うまく湿原を展開するが、すぐにトリルで返される。
一転苦しい状況になるも、なんとかリザの熱風が通る。他の攻撃と合わせてガルーラを処理。
最後はドータクンを5ターンくらいかけて倒して勝ち。

 

×3回戦 ワタル(TN:ワタクシさん)

いくらなんでも熱風が通らなすぎるだろ!

凍える風を刺して勝とうとするも、追い風で返される。
上から雨暴風やら滝登りで次々倒される。厳しい。
不利を悟ったので、混乱と怯みと催眠でワンチャンを掴みに行く。
眠り粉でひたすら寝かせて一瞬逆転できるか?と思ったけど、さすがに起きられて負け。
悪は滅びた。

 

×4回戦 ミツバ(TN:ワットさん)

カメバナミラー。
メガカメとトゲキッスヒヒダルマの攻撃を全然凌げず、なんの見せ場もなく負け。

カメックスカメックスが対面したときこっちは何もできないけど、相手は悪の波動をどこへでも飛ばし放題。
圧倒的なカメ格差を感じた。

 

 

ということで2勝2敗、20人中11位?でした。
ポケモンのスペック的には上半分には入っていたと思うので、ちょっと不本意な結果。

 

構築の反省としては、攻撃面がリザとカイロスに依存していたかなーと。
素早さで優位を取れないと雪崩で終了しがち。
もう少し火力要員の層を厚くできれば良かった。

原作のヘルゴンザは破壊光線やブラストバーンのような反動技を多用して全員で攻めてくるので、そういったアグレッシブな部分を汲み取れれば良かったかもしれない。
ヘルゴンザをリスペクトしきれなかったところに敗因がある。

なりきりには愛が不可欠

 

とはいえ初参加のなりきり大会で、中々見ないようなポケモンと戦えたり、限られたポケモンを活かすために洗練された構築が見られたり、良い刺激を受けた。

なりきりコメントも想像以上の楽しさがあった。
ヘルゴンザのロールプレイをしたことがある人間もそう何人もいないだろうし。価値ある経験。
主催の秋桜さん、参加者の皆さんありがとうございました!

 

 

■最後にヘルゴンザさんから一言

「ぬおおおおおお!」
「さ さらに腕をあげたな!」
「だが覚えておけ。 オレさまがいるかぎりスナッチ団はかならず復活する! そのときこそお前の最後だ。」
「クビを洗って待っているがいい! ぐわーっはっは!」

 

(ヘルゴンザ、負け台詞豊富だな……)

♨おわり♨