■コンセプト巨剣突撃!
珠ドラゴンアロー!!
眼鏡流星群!!!
という非常に知能指数の高い構築。
■構築経緯
9世代で最初に組む構築。相手のポケモンが何をしてくるかもよくわからない。
どんな相手でも広く戦えるように、タイマン性能の強いポケモンで固めたいわゆる対面構築にしたい。
対戦時間も短いし、ランクマ向け。
とりあえず剣盾のとき好きだった珠呪いミミッキュと、高速広範囲の襷パオジアンを軸にした構築を……
公式「準伝禁止です」
パオジアン、使っちゃダメらしい。
練っていた構築をランクマ開始直前になって失った……終わった……。
パオジアンの代わりになれる、対面での殴り合いに強い襷ポケモンを探さないといけない。
すなわち、
・火力と素早さが高い
・高火力の一致技がある
・技範囲が広く、タイプ上詰む相手が少ない
・先制技(できれば不意打ち以外)がある
・あんまり襷のイメージがないと嬉しい
を満たすポケモン。
諸々探し回った結果、襷セグレイブを選択。
氷の礫は無効化されない先制技で使いやすい。
巨剣突撃も襷を持たせる前提ならデメリットを許容できる。A種族値145からの一致威力120命中100はさすがに強い。
素早さはあんまり速くもないけど、サーフゴー(84)やキラフロル(86)辺りの密集したラインを少しだけ越えているので許容。現環境、速いポケモンは少ない。
なにより普通襷を持たせようと思わないところが良い。
(でもシーズン終了後に構築記事を読んでたら結構いた)
■構築
ドラゴン3匹、フルアタ5匹のストロングスタイル。テラバーストも多すぎる
組むうえで意識したのは以下の点。
・高種族値ポケモンで高威力の技を撃つ
・考慮されづらいびっくり要素を盛り込む
・苦手な相手はテラスタルで対策する
(・いろいろ試して良かったものを残していく)
シングルバトル、特にテラスタルのある今作では「数値の高いポケモンでちょっと変なことをする」のが強いと思う。
襷セグレイブやCSラウドボーンといったちょっと変わったポケモンで崩し、サザンドラやドラパルト、ハッサムで全抜きしていく形が理想。
■個別
〇セグレイブ
実数値:191-216-112-*-106-139
努力値:攻撃252素早さ252HP4(いじっぱり)
主に先発に出し、対面の相手に通る技を素直に撃っていく。
襷を盾にとりあえず突っ張ると吉。
巨剣突撃+氷の礫で出せるダメージが高く、両方等倍で入るとするとH252振りFCロトム程度の耐久まで倒せる。
(FCロトムは全員氷が抜群か半減だからややこしいだろ)
(ちょうどいい耐久の例が思いつかなかった)
本当は【巨剣突撃+つららばり+地震】の攻撃範囲で考えてたんだけど、電気テラバーストを入れざるを得なかった。
構築全体であまりにもマリルリが重すぎた。
〇サザンドラ
実数値:167-*-110-177-111-165
努力値:特攻252素早さ252特防4(おくびょう)
特に捻ることなく流星群や悪の波動の火力を押し付ける、真面目なサザンドラ。
前述の通り構築にびっくり要素を盛り込むことを意識したけど、結局最も安定して活躍するのはこの普通のサザンドラだった。
(この辺はバランスというか緩急というか、野球で言うとチェンジアップを見せるからストレートが効いてくるみたいな話だと思います)
強いて言えば炎テラスは鋼テラスより珍しいかもしれない。
鋼テラスにするとハッサムと交換する上で弱点が一貫して良くないことと、炎テラス眼鏡大文字の連打が強いことから選択。
〇ドラパルト
実数値:163-172-95-121-85-213
努力値:攻撃252素早さ252特攻4(むじゃき)
AS振りのドラパルト。珠ドラゴンアローと不意打ちで終盤の一掃を担当する。
ドラゴンアローという技、何度見ても強い。
ゴーストダイブが使いづらかったのでシャドーボールを採用。
あんまり火力はでないものの(タイプ不一致の物理技程度)、サーフゴーへの打点になったり、裏にフェアリーがいても撃てたり、何かと便利。
特殊技を見せることで型の誤認も狙える。できることの多さがドラパルトの強み。
あまりにもドドゲザンが辛すぎて泣く泣く格闘テラバーストを入れたところ、結果的に誘って倒すような構築になったので良かった。計画通り(大嘘)
調子良くドドゲザンを倒せるようになったので、嬉々として後出ししてテラバーストを撃ちこみに行ったらさすがに警戒された。やめましょう。
格闘テラスはドドゲザン以外にもマスカーニャの悪技を半減したり、鋼タイプ一般への打点になったり、大いに活躍した。
〇ハッサム
実数値:175-198-121-*-101-89
努力値:HP236攻撃236防御4特防4素早さ28(いじっぱり)
ドラゴン3匹を並べると相手のフェアリータイプ、特にフェアリーテラスタルが厳しい。その対策として鋼。
「フェアリーテラスを切るなら鉢巻バレパンが一貫しますが……?」という主張ができる。
鉢巻とんぼ返りで負担をかけながらドラパルトやサザンドラを立てる定番の動きも強い。
〇ラウドボーン
実数値:179-85-120-162-96-129
努力値:特攻252素早さ252特防4(おくびょう)
CSチョッキラウドボーン。
フェアリー、氷、鋼辺りの耐性が欲しいことと、構築の見た目上(見せ合い画面での対策を散らせるように)高耐久ポケモンも入れたい点からラウドボーンを採用。
ただサイクルを何度も回せるような構築ではないので、単体で居座って戦えるようにCSチョッキ型にした。
ニトロチャージ1回でマスカーニャより1だけ速くなるという美しさ。デザイナーズコンボか?
相手の積み展開を止め、そのままニトチャとフレアソングの起点として抜いていくことができる。
また単純に特攻・素早さの高いラウドボーンが強く、相手のラウドボーンやジバコイルを崩していける。
サーフゴーにも通常より強い。
もう少し電磁波や壁といった補助のある構築のほうが合っているような気もするけど、性能としては良かった。
ウルガモスを見ようと選出すると眼鏡オバヒでゴリ押しされることだけが不満。
〇ウォッシュロトム
実数値:157-*-127-165-127-114
努力値:HP252特攻196素早さ60(ひかえめ)
†電気技切りロトム†
中盤に爆増したドオーアーマーガアのような相手をはじめ、対面パが苦手なサイクル戦を拒否するためのポケモン。
自称ドオーをボコるロトム。
ロトムはドオーを後出しされる割に、普通身代わりを壊されない。
しかし身代わりを残したところで水+電気の攻撃範囲では貯水ドオーへの打点がない。
それならばと、電気技を捨てた。
・ドオーが貯水ならC+6の素テラバーストで黒いヘドロ込み乱数2発(50.3〜59.5%)
・ドオーが天然ならハイドロポンプで黒いヘドロ込み確定2発(69.2〜89.8%)
で、たんまり悪だくみを積んでから突破できる。
ドオー視点、ロトムに身代わり悪巧みされようが攻撃範囲が水+電気なら引くだけ損なので交代しづらいという事情もある。
ドオーには基本的にテラスタル前のテラバーストで攻撃するのでテラスタイプは自由。
今回は汎用性重視のフェアリーにした。水とフェアリー(もしくは水とノーマル)は等倍を取れる範囲が広く、仮想敵以外とも戦える。
ほんとはドオーに半減されないタイプのほうがいいかもしれない。
ドオーだけでなく、トリトドンやブラッキーも起点にできる。
終盤再度増えてきたキョジオーンもなんとかしてくれたので、非常にありがたかった。
……と、いいところばかり書いてきたが、ドオーに蓄えるを積まれるだけで突破できなくなる。
他にものろい毒突きで身代わりを割られたり。終盤にはドオーの型も多様化してきて、いろいろな負け筋が発生した。
ロトムを出せば勝ちというわけにはいかなくなった。
↑それは知らんて……と思った対戦
まあ黒い霧や蓄えるをされても、案外TODやらPP勝負やらでどうにかなったりする。
型が割れるまでは正しい対処が分かりづらいので、なんか裏のポケモンを倒せたりなど。
なんだかんだ最後まで構築に残った辺り、そこそこ戦えるロトムではある。
■選出
〇主な方針行動保障があるのでできれば出したい マリルリ入りには積極的に出す
物理受けに出したい
速いので出したい ドドゲザン入りには積極的に出す
フェアリーに出したい
遅めの構築に出したい
サイクル系、ドオーやキョジオーンに出したい
〇基本選出(39/183戦)
一番出した選出、まさかのドラゴン3匹だった。
種族値のゴリ押しは正義。
勝率で言っても69%と、10回以上出した選出の中では一番高い。
巨剣突撃!珠ドラゴンアロー!!眼鏡流星群!!!を目指す。
ただし突然のフェアリーテラスに注意。
〇ハッサム選出(35/183戦)
(27/183戦)
(9/183戦)
フェアリーを重く見たときの選出。
フェアリーというのはテラスタルも含まれるので、「相手ラウドボーンの対策でハッサム選出」などという事象が発生する。
〇ラウドボーン選出(13/183戦)
(11/183戦)
(8/183戦)
(7/183戦)
相手に速いポケモンが少なく、ラウドボーンが通せそうなとき等。
集計してて気付いたんだけど、一番下は7戦7勝らしい。もっと出せば良かった。
〇その他(35/183戦)
ロトム等。
■戦績
855位でした(僕は高順位だと思っています)。
この構築に限れば113勝70敗。
レート2000を目標にしていたけど、剣盾シーズン1の順位から推測すると達成していると思う。やった~(推測で勝手に喜ぶ男)
(追記)
なんとレート2138でした。うれし~
いくつか珍しい型を考案したうえで活躍させられたところは満足感がある。
「ある程度の並びを作ってから苦手な相手をテラスタルで対策していく」という組み方も結果的に良かった。今作のシングルでは有用かと思う。
反省点は、とにかくガブリアスに弱すぎたこと。
先発フェアリーテラスガブにドラテされてるだけでグチャグチャになるし、後発のスカガブや鉢巻ガブも辛め。
あとやっぱりテラバースト4つは多すぎた。選出内で被らないことのほうが少ない。
とはいえセグレイブの電気テラス、ドラパルトの格闘テラスで拾った試合は相当多いので、悩ましいところ。
基本的にはひたすら素直に攻撃する、使いやすい構築だった。爽やか。
以上、襷セグレイブ軸ドラゴン技つよつよスタンでした。
♨おわり♨
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