王道ジュラルロンゲ【剣盾/ガラル☆ルーキーズ】

（元は2020年1月頃の記事）

2020年1月に開催された、剣盾で新たに登場したポケモンのみ参加可能なダブルバトルの公式大会。
使用率上位：

■構築経緯

今度の大会は新ポケモン限定ダブルかぁ。何つかおうかな。

……このルール、ジュラルドン強すぎでは？？？？？？

他の上位ポケモンに強い。なんなら存在するほとんどのポケモンに強い。汎用性を保ったままダイマックスジュラルドンに勝てるやつが思い付かない。どうやって倒せば……。

→倒せないなら放置して隣のポケモンを殴り続けよう。
倒せないポケモンは倒さなければいい。というわけでジュラルドンの火力を下げる手段を考える。例えばバークアウトとか、壁とか、

かいでんぱとかですね。
先制でジュラルドンの火力を半減させられるのはパルスワンだけ！！！！
しかも超高性能なS操作技のほっぺすりすり、壁をガンメタできるサイコファング、瞬間火力を出せる手助けなどの優秀な技を121族の素早さから放てるだって！？使うしかない！！

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パルスワンで相手ジュラルドンを無力化しつつ、こちらのジュラルドンで相手の隣をいじめるのを基本行動とする。

ジュラルドンで荒らしたところを高速アタッカーで掃除するのがシンプルに強そう。
一番強そうなスカーフポケモンのヒヒダルマと、相手ヒヒダルマに耐性があって範囲技も撃てる眼鏡インテレオン。

単純明快で強そうな基本選出ができた。あとは厳しいところをガンメタしたい。
というわけでトリル封印できるブリムオンに、蒸気機関セキタンザンを雨選出で見られるカマスジョー。

強力な基本選出と、特定の並びをガンメタできる裏選出。なかなかいい感じに仕上がったのではないだろうか。

最後にパルスワンを抜いて完成。あるある。

■構築

ボツ構築名：オンオンロンドンだじょー

■個別

〇ジュラルドン

実数値：167-x-136-165-71-137
努力値：HP172防御4特攻76特防4素早さ252（ひかえめ）

パッと見で性能が図抜けてるポケモン。トップメタど真ん中のポケモンは変な対策（パルスワンとか）を食らうのであまり使いたくはないのだけど、それを跳ね返せるだけの絶対的な強さがあると信じて採用。

やっぱり強かった。「ジュラルドン同士でしばき合って勝ったのでそのまま暴れて勝ち！」「相手のジュラルドンの隣を倒してからジュラルドンも大きく削って後続で勝ち！」という対戦が多かった。

【無振りジュラルドンを倒せるレベルの攻撃】をだいたい耐える配分。最速にしなくていいものかだいぶ悩んだけど、結局準速でもほとんどミラーで抜かれなかったし、火力を保ったまま耐久を底上げできた。

〇オーロンゲ

実数値：201-141-86-x-132-88
努力値：HP244攻撃4防御4特防196素早さ60（しんちょう）

ジュラルドンと並んでサポートしていく、パルスワンが進化したポケモン。冒頭で書いたパルスワンの強さは全然嘘ではないと思うが、どうしてもオーロンゲやイエッサンと競合する。
せっかくなので比べてみた。

ぽこもん	ここがつよい！！！！！！！！！	ここがよわい！！！！！！！！！
パルスワン	怪電波のC下げ速度が高い麻痺撒き+αのほっぺすりすり壁破壊ができるメタられない	耐久がない技がこのゆびで吸われる地面が重くなる
イエッサン	このゆびとまれ猫騙し・先制技無効ブリムオンとの並びが作れる壁が貼れなくもない	ジュラルドンにこの指が通らない素早さ操作ができない先制で動けない
オーロンゲ	先制電磁波・壁壁が長期間残せる攻撃技の通りが良い	一部の相手を麻痺にできないジュラルドンに弱点突かれる命中不安手助けがない

パルスワンはこのゆびに対して無力なのが致命的で、だからといってバークアウトを採用するくらいだったらオーロンゲで良くなる。オーロンゲはオーロンゲでサイコフィールドや悪に電磁波を入れられない欠点があり、安定感が高いのはイエッサン。

それでもオーロンゲを採用したのは、ダルマやドラパルトを上から機能停止させられる先制電磁波や、ジュラルドンだけでなく後続までサポートできる壁に価値を感じたから。

また、ジュラルドンイエッサンとジュラルドンオーロンゲが対峙したとき、優位に立つのは壁を終盤まで残せる＋悪技を採用すればイエッサンに打点を持てるオーロンゲ側だという判断。

〇ヒヒダルマ

実数値：181-188-76-x-79-161
努力値：HP4攻撃220防御4特防28素早さ252（ようき）

後ろから出てきて全抜きする、わかりやすく強いポケモン。

ジュラルドン並にミラーが頻発する。いかに同速ゲーを回避するか、いかにミラーで倒されない技でこだわらせるかが重要。またはいかに同速で勝つか。

馬鹿力ではなく瓦割りなのはパルスワンの名残で、壁破壊を目論んだわけだけど、これが最大の間違いだった。効果が有効に働いた場面は無かったし、威力が低くてBの上がったジュラルドンを落としきれないことが数回あった。

まあそれを差し引いても強いポケモンだった。一番選出した。

〇インテレオン

実数値：155-x-86-167-86-189
努力値：HP76防御4特攻172特防4素早さ252（おくびょう）

スイーパーその2。

初期構想では数値の高いドラパルトだったけど、ジュラルドンとダルマに不利なのがいただけないし、攻撃技もなんだか使いづらい。他の速いやつの中から、ダルマに弱点を突かれないインテレオンを選択（ただし馬鹿力で落ちる）。

眼鏡濁流で雑に制圧するのが非常に強力。命中難を考慮する必要はあるものの、ダルマと並んで上から押し潰していく動きを想定通りに決められた。初手にジュラルドンを出して来なさそうな相手には1ターン目から濁流を押し付けていくこともできる。

MVP級の活躍だった。というかインテレオンの濁流の命中率が勝率に直結する。

〇ブリムオン

実数値：164-x-116-198-129-52
努力値：HP252防御4特攻188特防44素早さ20（ひかえめ）

封印からのキョダイマックスで、せめてものトリル対策。ぶっちゃけバレバレだし、ダイオウドウに弱い時点でトリル対策としてはいまいち。
まあ裏の1枠で低レートのトリルに負けないようになればいいかなくらいのノリで投入。実際にこいつでイージーウィンできた対戦も複数あるので、手軽な対策としては良かったと思う。単純に特攻が高いので、対トリル以外でもそれなりにダメージが取れるところも優秀。

第二の役割として、フォクスライ入りに出していく。サイコシード+軽業バークアウトでこちらのジュラルドンの無力化を狙ってくる相手に対して、ダイマックスを温存して削っていく。

〇カマスジョー